Javaアプリケーションの開発において、利用するライブラリを選ぶ際の評価軸は複数ある。サポートの観点、ライブラリのサイズという観点では、何に着目すべきなのか。
プログラミング言語および開発・実行環境「Java」のライブラリ(プログラム部品群)を選定する際は、複数の観点から評価することが重要になる。主要な7つの観点を解説する本連載のうち、第5回となる本稿は6つ目と7つ目の考慮点を紹介する。
ライブラリを選択する際のポイントの6つ目は、どのようなサポートが利用できるのかという観点だ。ライブラリには以下のように、さまざまなサポートの選択肢がある。
開発者がライブラリにバグを発見した場合、ライブラリの作成者に報告すれば修正してくれる可能性がある。だがサポートが機能していなかったり、良いサポートを受けられなかったりした場合、自分でライブラリを修正する羽目に陥る。そうした問題が起こる可能性を考えると、アクティブで活気のあるコミュニティーを持つライブラリは、そうでないライブラリよりも有利だ。
デプロイサイズとは、ライブラリをデプロイ(配備)する際の、ライブラリの依存関係(動作に必要なプログラム群)を加味した容量を指す。ライブラリ本体が100KBだとしても、その中で他のライブラリを使用している場合、デプロイサイズは100KBに外部ライブラリを加えたものになる。組み込みデバイスなど、容量に制約があるマシンで稼働させるJavaアプリケーションを開発する場合は、特にデプロイサイズを考慮すべきだ。
開発者がライブラリを評価する際は、プロジェクトのゴールと現状に基づいて、どの観点をどの程度重視するのかを決定する必要がある。本連載で取り上げた項目を、どの観点に重きを置き、どの程度重要なのかを判断するための出発点として使用してほしい。
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