無線通信に使われる技術として「RFID」と「NFC」がある。どちらを選べばよいのか。まずはRFIDの特徴を整理し、賢い技術選定につなげよう。
電波を使ってデータを送受信する技術として、「RFID」(Radio Frequency Identification:無線個体識別)と「NFC」(Near Field Communication:近距離無線通信)がある。両者はセットとして捉えられることがあるものの、技術としては異なる。NFCとRFIDを最適に利用するには、それぞれの特徴やメリット、デメリットなど、違いを知っておくことが必要だ。
NFCは工場や倉庫、店舗といった場所での利用に適している。一方でRFIDの活用範囲はより広く、企業のサプライチェーン(供給網)全体で使える。
RFIDは無線通信技術の一種だ。アンテナと送受信機から成るRFIDリーダーが、電波を利用してRFIDタグ(トランスポンダ)と通信する。RFIDタグの電波がアンテナに到達すると、RFIDリーダーの使用者はラベルやカードといった対象物に記憶された情報を受け取ることができる。
1940年代にRFIDの中核技術が考案された。1970年代から軍用貨物を追跡するために実用が進んだ。RFIDには幾つかのバージョンがあり、それぞれ無線周波数、データ伝送速度、通信距離が異なる。RFIDタグには、電池を内蔵して信号を発信する「アクティブ型」と、RFIDリーダーをはじめとした外部の装置から電波を受けて電力として使う「パッシブ型」の2種類がある。
RFIDのメリットの一つは、さまざまな設定ができ、自社の用途向けにカスタマイズしやすいことだ。RFIDには主に下記の3つの種類(他に「マイクロ波帯RFID」がある)があり、それぞれ読み取りが可能な距離が違う。
中編は、NFCの仕組みや活用例を説明する。
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