テレワークの導入によって従業員の生産性を高めたBeeline。「オフィスワークにもメリットがある」と同社CEOは話すものの、オフィス回帰を進める上ではハードルがあるという。どういうことなのか。
ワークフォースマネジメント(WFM:人的資源管理)ベンダーのBeelineは、新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が起きた後、テレワークに完全移行した。従業員はテレワークによってワークライフバランスを推進し、仕事と家庭を両立させることができるようになった。「従業員の生産性は最高になった」と同社のCEOであるダグ・リービー氏は語る。
リービー氏は「オフィスで働くことにもメリットがある」と主張する。「協力関係や文化の醸成」「トレーニングや能力開発」については、オフィスワークの方が効果を高めやすいというのが、同氏の見方だ。ただし、これらは「オフィスでしかできないこと」ではなく、従業員のオフィス回帰を促す決定打にはなりにくい。
Beelineは、ランチミーティングやハッピーアワー(仕事終わりの軽い飲み会)を開催し、従業員がオフィスに出社するためのモチベーション向上を試みたことがあるという。「こうしたイベントに参加するためにオフィスに来ても、イベントが終わったら帰ってしまう」とリービー氏は苦笑いする。「他の従業員に会えて楽しかったが、成果はそれだけだ」(同氏)
米国フロリダ州ジャクソンビルに本拠を置くBeelineは、同地区にオフィスを持つ中堅企業の中で「最高レベルのオフィス環境と経営層を擁する」と、地方紙『Florida Times-Union』に評価された実績がある。今後Beelineは、従業員の共同作業やミーティングの活発化に向けてオフィスを再設計し、敷地を縮小するという。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...
YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代...