「PLC」を使ったSSDの商品化に向けた開発が進む中、「PLCの先」を目指すベンダーがある。SSDの“PLCではない次世代技術”を含めて動きを紹介する。
1つのメモリセル当たり5bitを記録し、大容量SSDを実現する技術として期待される「PLC」(ペンタレベルセル)。この技術は、1つのチップに保存できるデータ容量と保存コストに関して、SSDに新風を吹き込む可能性がある。PLCを巡るストレージベンダーや半導体ベンダーの動きを見てみよう。
ストレージベンダーはこれまでも、1つのメモリセル当たり3bitのデータを記録できる「TLC」(トリプルレベルセル)や、1つのメモリセル当たり4bitのデータを記録できる「QLC」(クアッドレベルセル)など、記録密度を高める技術に注力してきた。「記録密度が高くなれば、データ容量の保存コスト面のメリットが大きい」。調査会社Gartnerのバイスプレジデント(新興技術担当)ジョセフ・アンスワース氏はそう語る。
ストレージベンダーにとってPLCの商品化に乗り出すのは、唯一の道ではない。ストレージベンダーPure Storageの最高技術責任者(CTO)アレックス・マクマレン氏は、「QLCをはじめとした技術の磨き上げに取り組めば、PLCとは違う形で次世代SSDを生み出せる」と述べる。
半導体ベンダーは既に「PLCの次」を見込み、1つのメモリセル当たり6bitのデータを記録できる「ヘキサレベルセル」や、7bitのデータを記録できる「ヘプタレベルセル」の技術開発を始めている。ヘプタレベルセルは、128段階の電荷量を保持する。各段階間の電荷差はわずか約0.1%で、設計上大きな課題になると考えられる。
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