ソフトウェアベンダーのRockwell Automationら4社は、プライベート5Gを製造業でも利用できるかどうかの実証に取り組んだ。4社は何をテストし、どのような示唆を得たのか。
ソフトウェアベンダーのRockwell Automation、通信機器ベンダーのEricsson、半導体ベンダーのQualcomm Technologies、通信事業者のVerizon Communicationsの4社は、製造業向けの共同研究を開始した。「5G」(第5世代通信システム)をユーザー組織が自営ネットワークとして扱える「プライベート5G」によって実現可能なアプリケーションやユースケースを調査する。まず4社は、ある実証実験に取り組んだ。
実証実験では、特定エリア内の機器を制御するRockwell Automation製コントローラー「GuardLogix」がプライベート5Gを介して、同社製のIOモジュール(信号の入出力装置)「FLEX 5000 I/O Modules」に接続。産業用プロトコル「EtherNet/IP」と、EtherNet/IPを用いた安全制御用のネットワークシステム「CIP Safety」で運用できることを確認した。
4社は単に通信がつながることを確認しただけではない。データ送信の周期である「RPI」(Requested Packet Interval)の複数設定や、障害0件という厳格な成功基準を設け、それを達成した。4社は共同声明で「5Gによる産業オートメーションのテストケースは想定通りに機能した」と述べる。
今後、4社は共同研究を継続する。計画している実証内容は以下の通りだ。
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