オフィスのネットワークとして無線LANの採用が進む中、もう一つの無線ネットワークの利用が広がり始めている。それは「無線WAN」だ。そもそも無線WANとは何なのか。普及の背景とは。
オフィスのLANの主流は、有線LANから無線LANに移行している最中だ。そうした中で近年幾つかの要因が重なり、企業は「無線WAN」(WAN=ワイドエリアネットワーク)を利用するようになっている。その主な要因は何か。そもそも無線WANとは。
無線WANは、概して無線LANよりも広い範囲での通信を可能にする無線ネットワークだ。無線WANが勢力を拡大し始めた主な理由として、以下が挙げられる。
あらゆる規模の企業が、自社のネットワークに無線WANを組み込むようになりつつある。次のステップは、自前または通信事業者の5Gネットワークを活用して、従業員のデバイスが通信できるようにすることだ。通信事業者が提供する5Gサービスを選ぶか、ユーザー企業が通信事業者のパブリックネットワークを部分的に占有する「プライベート5G」を選ぶかにかかわらず、5Gは「4G」(第4世代移動通信システム)よりも通信速度やセキュリティ、クライアントデバイスの同時接続数といった点で優位性を持つ。
次回は、企業が無線ネットワークを採用する上での課題を整理する。
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