ユーザーは有線によるネットワークインフラが整備できない地域にいても、「固定無線アクセス」(FWA)によってブロードバンド接続を利用できる可能性がある。
オフィスや住宅などから、無線でインターネット回線に接続する「固定無線アクセス」(FWA:Fixed wireless Access)は、離島やへき地、建設現場や運河沿いの都市などを中心に採用が広がっている。FWAはインターネット接続が届いていなかったこうしたエリアの産業にも影響を与えている。教育、医療、電子商取引、物流、製造の業界にどのようなメリットが期待できるかを紹介する。
FWAで各産業が得られるメリットは次の通りだ。
FWAを提供するインターネットサービスプロバイダー(ISP)にとっても、サービス提供エリアが拡大することで、新たなビジネスチャンスになる。すでに「5G」(第5世代移動体通信システム)を提供しているISPにとっては、無線部分に5Gを用いた「5F FWA」を展開することで、加入者に従来の4GによるFWAよりも高速なユーザー体験を容易に提供できる。
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