Googleは2023年度第3四半期の決算発表において、同年度に実施してきた一連のコスト削減策について説明した。データセンター機器の耐用年数を変更した理由と結果とは。
Googleの親会社Alphabetは、2023年度第3四半期(2023年7~9月期)の決算発表において、人員削減など同年度に進めてきた一連のコスト削減策について説明した。データセンターにおけるサーバやネットワーク機器の耐用年数の変更もその一つだった。
Alphabetは2023年1月、約1万2000人の人員削減を発表し、全世界でオフィスの縮小に着手した。それと同時に、同社はデータセンターのサーバとネットワーク機器の耐用年数の見積もりを変更することも説明していた。サーバの耐用年数の見積もりを4年から6年に、一部のネットワーク機器の耐用年数については見積もりを5年から6年に変更した。
耐用年数を伸ばすことで、減価償却費が減少する。Googleの場合、今回の変更によって2023年度第1~3四半期(2023年1~9月期)の減価償却費が約29億ドル減少し、純利益の増加に貢献したとAlphabetは説明した。
AlphabetおよびGoogleの最高財務責任者(CFO)ルース・ポラット氏は決算発表後の電話会見で、「緩やかなペースを保って人員を増やしている」と述べた。これは、同社が成長機会をつかむために優先順位を付け、人材を再配分している結果だという。「コストの増加を抑えるために、働き方や働く場所の変更を含めて、不動産利用の最適化に引き続き重点を置いている」とポラット氏は説明する。
ポラット氏は重視する分野については「経費の増加をできるだけ抑えながら、AI(人工知能)分野をはじめとする分野に投資を拡大する取り組みを進める」と説明した。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製
品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
HDDの容量が30TB超になると同時に、ストレージ技術はさまざまな進化を続けている。そうした中でもインタフェースに「SATA」(Serial ATA)を採用したHDDが変わらずに使われ続けている。なぜなのか。
カラオケ業界が直面するデータ増に対応すべく多くのストレージを試し続けた結果、4社27台の製品のメンテナンスに悩まされていたエクシング。この問題を解消すべく、同社は大容量かつコスト削減効果に優れた、新たなストレージを導入した。
メインフレームにおけるデータソート処理は、システム効率に大きく影響する。そこで、z/OSシステムおよびIBM Zメインフレーム上で稼働する、高パフォーマンスのソート/コピー/結合ソリューションを紹介する。
ECと通販システムを統合したパッケージの開発と導入を事業の柱とするエルテックスでは、事業の成長に伴いデータの容量を拡大する必要に迫られていた。そこでストレージを刷新してコスト削減や可用性の向上などさまざまな成果を得たという。
長年にわたり強力かつ安全な基盤であり続けてきたメインフレームシステム。しかし今では、クラウド戦略におけるボトルネックとなりつつある。ボトルネックの解消に向け、メインフレームを段階的にモダナイズするアプローチを解説する。
クラウド全盛期になぜ「テープ」が再注目? データ管理の最前線を探る (2025/4/24)
データの多様化と肥大化が加速 ファイルサーバ運用は限界? 見直しのポイント (2025/4/8)
Hyper-Vは「次の仮想化基盤」になり得るのか 有識者の本音を聞く (2025/3/14)
「生成AI」の自社運用に“ちょうどよいサーバ”の賢い選び方 (2025/3/12)
クラウドストレージは便利だけど検索性が課題? 東急建設の解決策は (2025/2/25)
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。