新規開業する診療所にとって重要な課題が「多くの患者に診療所の存在を知ってもらい、来院してもらえること」、つまり「集患」です。診療所経営において、マーケティングにITを活用するポイントとは?
医療機関のIT化は他の業界に比べて5~10年は遅れているといわれます。また、医療現場でIT製品を導入する際、スタッフから不安の声が上がるなど、多かれ少なかれ障害が発生します。なぜ、医療現場にITが浸透しないのか。その理由を探るとともに、解決策を考えていきます。
新規に開業する診療所にとって最も重要なテーマは「多くの患者に診療所の存在を知ってもらい、来院してもらえること」、すなわち「集患」です。これは、診療所が開業してから一定の軌道に乗る(安定患者数を確保できる)までは常に意識するテーマです。
集患に大切な要素を考える「4P」というキーワードがあります。次の要素の頭文字を取った言葉です。
「価格」については、診療所という業種は(医療保険であれば)一律であるために差別化が難しく、「サービス」も医療の質や患者への配慮など、受診してみなければ分からない面があります。そのため改善の余地があり、かつ改善による効果が比較的見込みやすいのは「立地」と「販促活動」になります。
かつては、立地が良く周囲に競合(同じ診療科)がなければ、あまり販促を気にせずとも患者は集まりました。そのような時代は、駅前の立地や、たとえ郊外でも目立つ立地を開業地として選び、大きな案内看板を立てて誘導するという戦略が主流でした。今ほどマーケティングを意識しなくてもよい時代だったのかもしれません。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
遠隔医療体制を構築する際は、患者や通常業務への影響を押さえながら進める必要がある。パンデミック下で一斉に遠隔医療体制を構築した2つの医療機関の例を紹介する。
オーストラリアでは処方箋の完全電子化が一般化しているが、制度確立までの道のりは平たんではなかった。完全電子化を阻んだ課題とその解決策とは。
コロナ禍を契機に、湾岸諸国では「デジタルヘルスケア」への移行が加速している。湾岸諸国におけるデジタルヘルスケア産業の重点投資分野とは。デジタルヘルスケア推進の”壁”とその対処法についても紹介する。
医療機関は膨大なデータを扱い、そのデータに基づいて重要な決定を下す場合がある。一方、データの質は低くなりがちだ。それはなぜか。データの品質を改善させるために必要な方策と併せて紹介する。
英国の国民保健サービスでイングランド地域を管轄するNHS Englandが、医療サービス向けの新データ基盤を構築している。この計画に英国市民団体が“待った”をかけたという。なぜなのか。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。