「コンポーザブルインフラ」とは何かを理解する7大基礎用語「HCI」や「IaC」との違いも整理

「コンポーザブルインフラ」によってアプリケーションの実行環境の構築がどのように変わるのか。「HCI」「IaC」とは何が違うのか。それらを知るための基礎用語を解説する。

2020年05月14日 05時00分 公開
[James Alan MillerTechTarget]

 「コンバージドインフラ」(CI)と「ハイパーコンバージドインフラ」(HCI)は既に広く知られた用語となったが、「コンポーザブルインフラ」についてはまだあまり知られていない。だが、これが一般的な用語になるまでに長い時間はかからないだろう。コンポーザブルインフラはHCIが持つ導入や拡張の容易さに加え、必要なハードウェアのリソースを個別に拡張したり縮小したりできる特性を持つ。

 コンポーザブルインフラはソフトウェアでインフラを制御し、CPUやメモリ、ストレージ、ネットワークなどのリソースを論理的にプール(共有)してデータセンター全体で使用できるようにする。各リソースの分離やプログラム制御などがコンポーザブルインフラを理解する鍵になる。プールしたリソースは特定のアプリケーション用に必要に応じて動的に割り当てることができる。これは後述の「コンポーザー」や「コントローラー」を介して実施され、管理者がハードウェアの構成作業をする必要はない。

 自社にコンポーザブルインフラが適しているかどうかを検討する際、次のような重要な用語を知っておくとよい。

用語1.リソースの分離

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