「クラウド管理者」必修スキル【中編】
クラウド管理者なら身に付けたい、仮想化、コンテナ、データ/コスト管理スキル
クラウド管理者に求められる基本スキルはさまざまだ。その中から「仮想化」「コンテナ」「データ管理」「コスト管理」に関するスキルを説明する。
クラウドサービスで稼働するワークロード(アプリケーション)を管理するクラウド管理者の仕事内容は、企業によって異なる。クラウドインフラのアーキテクチャ設計やクラウドサービス活用戦略の立案を担当することもあれば、コーディングをすることもある。ただしクラウド管理者として成功するために必要な基本的なスキルと知識は共通している。前編「クラウド管理者に『Linux』『Windows』のスキルが必要な理由」に引き続き、クラウド管理者に必要なスキルと知識を説明する。
スキル2.仮想化
クラウドサービスのワークロード(アプリケーション)は仮想マシン(VM)でホストすることがしばしばある。そのためクラウド管理者は、仮想化の仕組みを理解し、Microsoftの「Hyper-V」やVMwareの「ESXi」、オープンソースの「KVM」など主要なハイパーバイザーの特徴を知っておく必要がある。
ハイパーバイザーを一からコーディングする能力が必要だというわけではない。ハイパーバイザーがどのような仕組みで、コンテナとどう違い、ワークロードをVMで実行する場合とベアメタルサーバ(物理サーバ)で実行する場合で処理速度などのパフォーマンスがどう変わるのかも確認しておいた方がよい。
スキル3.コンテナ
クラウドサービスで「Docker」や「Kubernetes」などのコンテナ管理ツールの利用を検討する場合、コンテナの利用が適しているワークロードと、そうでないワークロードを知っておく必要がある。オンプレミスのインフラで稼働させるKubernetesと、「Amazon Elastic Kubernetes Service」(Amazon EKS)や「Azure Kubernetes Service」(AWS)などのマネージドKubernetesサービスはどこが違うのか理解しておいた方がよい。コンテナランタイム(コンテナを実行、管理するソフトウェア)の選択方法に加えて、クラウドサービス内で稼働するコンテナのデータを永続的に保存する方法も把握しておく。
スキル4.データ管理
企業はクラウドサービスを利用する場合、クラウドサービスでホストするデータを管理する必要がある。そのためクラウド管理者には基本的なデータ管理スキルも必要だ。データベースとは何か、リレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)とNoSQLはどう違うかといった基礎知識が必要だ。クラウドストレージで使用するオブジェクトストレージとブロックストレージの違いも知っておく必要がある。データバックアップの基礎知識と、クラウドサービスを活用したバックアップ方法も理解しておく。
スキル5.コスト管理
クラウド管理者の重要な役割の一つに、クラウドサービスのコスト管理がある。コストの節約を目的としてクラウドサービスを導入する企業は少なくない。その目的を達成するのもクラウド管理者の重要な仕事だ。
コストを把握するには、クラウドサービスの料金体系をよく理解する必要がある。クラウドサービス外へのデータ転送(エグレス)とAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)リクエストの意味、それらとクラウドサービスの課金との関係を知っておくと、コスト管理がしやすくなる。
クラウドサービスで利用可能なVMの種類の違いも理解しておく。VMの適切なストレージ/メモリ容量や処理性能を選択することができれば、利用料金を抑えることができる。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
製品資料
[株式会社うるる] 「入札市場」攻略ガイド:効率的に落札するためのポイントを徹底解説 -
製品資料
[株式会社うるる] 入札情報に特化した「販路拡大」「効率化」のためのサポートツールとは? -
市場調査・トレンド
[株式会社うるる] 公共入札に成功する企業と失敗する企業の「5つの違い」 -
製品資料
[日本ビジネスシステムズ株式会社] 専門家が教える、Microsoft 365の「テナント統合/分離」を成功に導く秘訣 -
製品資料
[rakumo株式会社] Microsoft 365での情報埋没を防ぐ、社内ナレッジを資産化する情報ポータル活用
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
PHP脆弱性「PHP2Shell」で2260万件に影響 情シスの緊急チェックリスト
-
2
「Microsoft 365」が乗っ取られる MFAを破る“本物の画面”の恐怖
-
3
半数がブルーカラー転向を視野に? ベテランエンジニアを追い込む“54歳の壁”
-
4
なぜ「Gemini 4 Argon」は出遅れたのか? Googleが狙う“逆転のシナリオ”
-
5
「Windows」の不要なファイルを安全に消して容量を空ける方法
-
6
AI導入が失敗する“真犯人”は現場のマニュアル 7割が陥る「標準化」のわな
-
7
「Wi-Fi 7」経由でWindowsが乗っ取られる? 最高権限奪取の恐怖
-
8
ライオンが脱レガシーシステムのパートナーに「Google Cloud」を採用した理由
-
9
ITの世界で「エグレス」(Egress)はどういう意味? 実例で解説
-
10
「テザリング依存」に潜む落とし穴 “遅いVPN”を解消するネット構築術
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
AI駆動攻撃にどう対抗する? 超速の攻撃からエンドポイントを保護する方法
-
2
2026年のサイバーセキュリティには何が必要か? 最新データに学ぶ傾向と対策
-
3
経験豊富な即戦力人材に直接アプローチできる、「攻めの採用」への転換術
-
4
「IT史に名を残すシステム障害」8選
-
5
最速72分でデータが流出? 最新の脅威トレンドや侵入手法から分かった防衛策
-
6
不審メールの経路や見せ方に変化? 2026年夏の3事例から見えた動向と対処方法
-
7
Microsoft 365のメールセキュリティ、3つの“死角”と追加で検討すべき対策とは
-
8
AI駆動開発のスピードと安全性を両立 「品質・セキュリティ管理」の実践ガイド
-
9
HDDを使わない「SSDオンリー」が無謀なのはなぜ?
-
10
「標的型攻撃メール」事例・サンプル集
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー