企業は、従業員が新型コロナウイルス感染症のワクチン接種をしたかどうかをどのように把握すればよいのか。その具体的な手段を検討する。
中編「企業は『新型コロナワクチン接種』の情報を従業員にどう提供すべきか」に続く後編は、オフィス勤務の再開に当たって、企業が従業員の新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のワクチン接種状況をどう把握し、管理すべきかについて考察する。こうした問題の解決にはITツールの活用が鍵となる。
先進国は総じて、国民のワクチン接種の状況を追跡していない。政府が管理している「ワクチン接種を通じて収集したデータ」を企業が利用することは、プライバシー上の理由で不可能だ。そのため企業が従業員のワクチン接種状況を把握するには、独自に追跡する必要がある。
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