「Microsoft Azure」の仮想ネットワークサービスである「Azure Virtual Network」(Azure VNet)は、どのようなサービスなのか。同サービスの主要な機能と特徴を説明する。
Microsoftの仮想ネットワークサービス「Azure Virtual Network」(Azure VNet)は、仮想マシンサービス「Azure Virtual Machines」をはじめとする同社のクラウドサービス群「Microsoft Azure」との相互接続に加え、各Azureサービスとオンプレミスネットワークとの接続や、インターネットとの接続も制御する。
Azure VNetで構築した仮想ネットワーク同士は、初期設定の状態では相互に分離された状態を保つ。ただし分離された仮想ネットワーク同士でも通信はできる。Azure VNetの仮想ネットワーク同士で相互通信するピアリング接続機能により、これらの仮想ネットワークはIPv4アドレスかIPv6アドレスを使って相互に通信できるようになる。
前回の「『Amazon VPC』は何に使えるのか? ネットワーク制御機能と監視機能を整理」に続く本稿は、Azure VNetの主要な機能を説明する。
Azure VNetには、主に以下の機能がある。
Amazon Web Servicesの仮想ネットワークサービス「Amazon Virtual Private Cloud」(Amazon VPC)と同様、Azure VNetはルーティングテーブルを使用して、ネットワークにおけるデータの流れを制御する。Azureは、カスタマイズ可能なルーティングテーブル(UDR:ユーザー定義ルート)を用意する。Microsoftの仮想ネットワークゲートウェイサービス「Azure VPN Gateway」により、Azure VNetの仮想ネットワークと他のネットワーク間のデータの流れをUDRで制御することも可能だ。
IT管理者は、ルーティングプロトコルの「BGP」(Border Gateway Protocol)でルーティングすれば、オンプレミスネットワークをAzure VPN Gatewayに接続できる。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ある調査によると、67.4%の企業が「SaaS製品の導入に失敗した経験がある」と回答しているという。そんな中、適切な選定・導入を支援するマッチングサービスが注目を集めている。本資料では、サービスの特徴や運用の流れを紹介する。
Amazon Web Services(AWS)、Google Cloud Platform(GCP)、Microsoft Azureなどクラウドネイティブ環境のセキュリティを強化するには何をすればよいのか。ログの収集や分析を高度化するためのベストプラクティスを解説する。
AWSを活用する企業にとって、クラウドアーキテクチャの基本と実践的なポイントを理解することは不可欠だ。そこで、需要に応じたスケーリングの方法や、障害を前提としたマルチAZ構成の手法など、AWS活用のベストプラクティスを紹介する。
BroadcomによるVMware買収を受けて、VMware製品から代替製品への移行を検討する動きが広がっている。その背景にある企業の本音と、有力な移行先として注目される製品とは。
システムのパブリッククラウド移行が進む一方で、パブリッククラウドからオンプレミスに戻る「オンプレミス回帰」を選ぶ企業が相次いでいる。背景には何があるのか。パブリッククラウドとオンプレミスシステムの違いとは。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年5月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...