2021年08月09日 08時00分 公開
特集/連載

GPUのように使える「演算する」ストレージを目指してコンピュテーショナルストレージ動向【前編】

コンピュテーショナルストレージの動向を概観するとともに、コンピュテーショナルストレージ導入企業がNGD Systems製品を導入した理由を紹介する。

[Cliff Saran,Computer Weekly]
iStock.com/spainter_vfx

 ITにおける最大のボトルネックの一つがI/Oだ。ボトルネックはメモリ帯域幅、ネットワーク帯域幅、高解像度画面のリフレッシュレートなどさまざまだが、全体のパフォーマンスを制限するのはCPUがデータを外部デバイスにコピーする速度だ。

ストレージ内でのデータ処理の必要性

 I/Oによる待ち時間を減らすために、データを処理対象にできるだけ近づけることは理にかなっている。メモリのように扱えるストレージをコンピューティング機能の近くに移動するアーキテクチャもある。逆に、ストレージの近くにコンピューティング機能を移動する方が合理的な場合もある。

 データ量が増えるにつれ、タスクの処理速度を上げるためにストレージをGPUのように扱えないかというアイデアが生まれた。これがコンピュテーショナルストレージだ。

 2021年初頭、英エディンバラ大学のアントニオ・バーバレース氏(Institute for Computing Systems Architectureの上級講師)はMicrosoft Researchと共同執筆した論文「Computational storage: where are we today?」を発表した。

訳注:バーバレース氏へのインタビュー記事「コンピュテーショナルストレージに移行するには何が必要なのか」も参照。

 同氏は「ストレージに何ができるか」と問い掛け、次のように補足している。「巨大なデータを処理するため、ストレージからメインメモリにコピーする。それにはかなりの時間を要する」

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