「ITスキルギャップ」を埋める方法【第6回】
“理想のIT人材”を育てる研修プログラムの作り方
「ITスキルギャップ」を埋めるための効果的な研修プログラムを作成するには、企業は幾つかの手順を踏む必要がある。ビジネス目標達成に必要な従業員のITスキルを定めた後は、何をすればよいのか。
第5回「“できるIT人材”を育てる研修プログラム作り『8つの手順』」は、企業がIT人材に求めるスキルと企業内の実際のスキルとのギャップである「ITスキルギャップ」を埋めるための方法として、従業員のITスキルを高めるための研修の有効性を紹介。適切な研修プログラムを作成するために必要な8つの手順のうち3つを紹介した。本稿は、残る5つの手順を紹介する。
手順4.必要なスキルを鍛えるための研修方法を検討する
ビジネス目標を達成するために必要な従業員のスキルを把握したら、ITリーダーとビジネスリーダーはそのスキルを鍛えるために、最も効果的かつ実用的な方法を検討し、決める。研修にはさまざまなやり方があるため、より適した方法を探すために時間と労力をかける価値はある。選択肢には、スキルに関係するベンダーの認定プログラムやオンラインを含む大学の講座の他、外部の研修専門家や目的の知識を保有する従業員からのレクチャーなどがある。
手順5.特定スキル使う実践の場を用意する
企業は、研修と実践を組み合わせて、従業員の専門知識の構築を促すべきだ。ソフトウェア開発チームにテスト環境や開発環境を提供するのと同様に、企業は従業員がスキルの実践に使えるテスト環境を用意する必要がある。
手順6.研修の進捗状況を測る
研修への投資結果を検証するために、研修の進捗(しんちょく)状況を測る必要がある。ベンダーの認定プログラムや大学の講座など社外の研修を受講した場合は、受講完了後に従業員に対する評価が届く可能性がある。社内研修の場合、即座の評価は難しい。非公式のテストを実施したり、メンターとの話し合いをしたりすることでその効果や進捗状況を測る必要がある。
手順7.従業員に成長を動機付ける
従業員の研修効果の定着を促進するために、従業員向けのインセンティブを用意する。例えば従業員が外部機関に支払った研修料金を払い戻したり、研修で習得したスキルに関連するプロジェクトに従業員を参加させたりすることなどが考えられる。
手順8.研修プログラムの定期的な見直しと実施を繰り返す
企業は研修プログラムの有効性を判断するために、定期的に内容を見直し、改善を繰り返す。問題点を特定して対処し、自社の継続的なニーズに合わせて研修プログラムを定期的に更新する。
紹介した手順は迅速でも簡単でもない。IT部門とビジネス部門のリーダーの一貫した長期の取り組みと投資が必要になる。明日や次週に理想的な求職者が魔法のように生まれることはない。企業が戦略的に考え、必要なITスキルを育成すれば、ITスキルギャップを減らせる可能性がある。
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