ローコード開発ツール群「Microsoft Power Apps」を使うことで、企業はさまざまなフォームやWebサイトを作成できる。具体的な用途を解説する。
「Microsoft Power Apps」は、オフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)で利用できるノーコード/ローコード(ソースコードの記述なし、または最小限のソースコード記述のみ)の開発ツール群だ。Microsoftはノーコード/ローコードツール群「Microsoft Power Platform」の構成要素として、Power Appsを提供している。
企業はPower Appsを使うことで、数値入力フィールドやドロップダウンリスト、チェックボックス、日付入力フィールドなどを持つフォームを作成できる。フォームのレイアウトをモバイルデバイス向けに自動調整するレスポンシブルデザインも適用可能だ。
コネクターを利用すればMicrosoft 365や「Microsoft Azure」「SharePoint」「Power Automate」などのMicrosoft製品の他、Adobe、Amazon.com、Dropbox、Google、Salesforce.com、Zendeskといったサードパーティーベンダーの製品やサービスとも連携できる。2026年にサポート終了を迎えるフォーム作成ツール「Microsoft InfoPath」を利用している企業にとっては、その後継としてPower Appsを導入する選択肢がある。
Power Appsの用途には次のようなものがある。
Power Platformを構成するサービスには、Power Appsの他に「Power Automate」「Power BI」がある。
旧「Microsoft Flow」から名称変更したPower Automateはプロセス自動化ツールだ。ドキュメント変更時にメールを自動送信する、複数のサービスやアプリケーション間でデータを取得・更新するといったさまざまな操作を自動化できる。Power Apps同様、Power AutomateもMicrosoftおよびサードパーティーベンダーの製品/サービスと連携可能だ。
Power BIはさまざまなデータを可視化して、ダッシュボードやレポートに表示する。企業は可視化結果を操作することで、データに対する洞察を得ることができる。
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