次期ストレージに興味があるのなら、EDSFF(Enterprise & Data Center SSD Form Factor)について知っておくべきだろう。SSDの「U.2」および「M.2」の後継としてEDSFFが選ばれる可能性がさらに高まっている。Samsungは2021年11月に開催した「Tech Day 2021」でEDSFFのE1.Lフォームファクターの128TB SSDを発表した。
EDSFFは、より大きなヒートシンクを必要とするモジュールのために複数の厚さをサポートするが、メーカーは厚さ15ミリを中心にする傾向が顕著になっているように思える。
1〜2年前は、EDSFFがもたらす高密度ストレージやホットスワップによるドライブ交換といったメリットを必要とするのはハイパースケーラーに限られると思われた。だが、その状況は変わった。現在では、データセンターの少ないラックスペースや狭いフロアスペースに、より多くのストレージを詰め込む必要がある企業が増えている。
PCIe Gen4とPCIe Gen5の登場も重要だ。これはSSDがこれまで以上に電力を必要とすることを意味する。電力が増えれば必要なヒートシンクも大きくなる。結果、そのSSDがサーバやストレージシステム内で必要とする物理スペースも増える。
厚さ15ミリのE1.Sフォームファクターは、データセンターで使われる可能性が高い。このSSDはヒートシンクを内蔵するため、放熱機能を既に備えている。M.2フォーマットよりもコンパクトなので、1Uサーバに組み込むSSDを容易に2倍にできるだろう。
全てのベンダーがEDSFFに移行しないのはなぜか。簡単に言えば、SSDだけの問題ではないからだ。多くのメーカーは、EDSFFの機能がPCIe Gen5で完全に利用可能になるのを待っている。つまり、次世代ハードウェアではEDSFFとPCIe Gen5を組み合わせることになるだろう。サーバやストレージを更新して速度を上げる必要があるのなら、間違いなくEDSFFに目を向けることになる。
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