多数の機器の接続に有効とされる5Gだが、対応機器はたったの4.3%。市場の大半はあの技術で占められているという。それはなぜか。
ABI Researchが行った調査によると、5Gは多数の機器を接続する重要な原動力であるにもかかわらず、5Gに対応しているIoT(モノのインターネット)セルラーモジュールは4.34%にすぎないという。この調査は、IoTセルラーモジュールサプライヤー52社の過去2年間の活動と入手可能なモジュールのポートフォリオをまとめたものだ。
IoTモジュールモデル1037台のうち、5G対応モデルはわずか45台だった。
5Gは消費者向け市場をターゲットにしていたため、自動車分野以外のIoT機器やワイヤレス端末向けには5Gが適用されなかった。
カタログに掲載されているモデルで最も多かったのは4Gだった。これは驚くことではない。2Gや3Gとは異なり、4Gはネットワークの落日(訳注:サービス終了)にさらされていないからだ。カタログに掲載されているモデルの60%を4Gが占め、高帯域(カテゴリー12〜20)と低帯域(カテゴリー1〜4)の両方にまたがっている。
4Gは全世界で利用でき、IoT機器の中長期的な将来を保証するために選択されているという。カタログに掲載されているモデルの20%を構成するのはLPWA(Low Power Wide Area)技術、つまりNB-IoTやLTE-Mモデル(訳注)だ。LPWAはまだ初期段階にあり、モジュールの販売活動の大半は中国におけるNB-IoTだ。
訳注:NB-IoT(Narrow Band-IoT)はIoT機器向けのLTE規格で、下り最大27kbps/上り最大63kbps。LTE-Mは下り/上りともに最大1Mbps。
LPWAは今後数年内に、スマート街灯など多くの用途で選択される主要技術になる可能性が高い。そう話すのはABI Researchのハリエット・サムナル氏(ハードウェアとデバイスの調査アナリスト)だ。
ABI Researchの調査結果は「IoT Cellular Modules Model Tracker」に基づく。
Strategy Analyticsの調査「IoT Licensed Low Power Cellular Connections by Vertical」では、5Gへの移行に際してIoTのニーズを満たすために低電力システムも進化していることが分かった。中国以外でのスタートは遅かったものの、無線局免許が必要なライセンス付きLPWAセルラー接続の市場は2025年までに約9億接続に成長すると同社は予測している。
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