アプリケーションアーキテクトになるには、技術に関する知識や経験、問題解決能力などのスキルが必要だ。志望者は、採用面接である振る舞いをすることで必要な能力を持つ人材だとアピールできる。その振る舞いとは。
アプリケーションアーキテクトは、ビジネス部門と開発部門の意見を調整しながら、アプリケーションの設計と開発を推進する役目を持つ。そのため技術に関する経験や知識だけではなく、業界トレンドの理解や問題解決能力などのさまざまなスキルも求められる。この職種を目指す志望者は面接の場で、どのようにして自分の力量を示せばよいのか。
本連載は、アプリケーションアーキテクトの採用面接で志望者が聞かれる傾向にある質問から、その意図を読み解く(前編「面接官が『これまでで最も難しかった開発プロジェクト』を聞く理由」)。後編となる本稿は、残る2つの質問を紹介しつつ、採用面接ですると望ましい“振る舞い”についても触れる。
アプリケーション、インフラ管理の指針となる測定基準を検討し、更新や修正の必要性を示すデータを収集し、状況を確認することは、アプリケーションアーキテクトの仕事の一部だ。面接官は「データを収集、分析する際に重視する指標は何か」という質問を通して、応募者がどのような情報収集プロセスを取るか、データ分析ツールの利用習熟度はどの程度かを測る。さらに面接官は、プロジェクトのライフサイクルを理解するために必要な情報を応募者がどのように収集しているか、アプリケーションのパフォーマンスを測定するために使うベンチマークを応募者がどのように決定するかをこの質問を通して知りたいと考えている。
一般的な答え方としては、応募者が収集し、扱ってきたデータの種類を説明することから始める。ただしデータについて話す際には、アプリケーションが企業にもたらす価値を測るデータ(例えばユーザー満足度や収益など)に関する説明も含める。技術的な指標とビジネスに関わる指標との具体的な関連性を強調することが重要だ。結局のところ面接官は、応募者を採用することで、自社がアプリケーションを用いて業界で卓越した存在になるのに必要な洞察を得ることができるかどうかを知りたいと考えている。
アプリケーションアーキテクトは、コミュニケーションとコラボレーションの能力に秀でていることが望ましい。アプリケーションアーキテクトは上級職であり、アプリケーションのエンドユーザーから企業の経営幹部に至るまで、さまざまな人と関わる可能性がある。面接官は「気難しい開発者や同僚にどのように接するか」という質問から、応募者が多様な人々とどのように交流するかを判断する。応募者は、部門の壁を越えて行動し、ビジネス全体における技術部門のアンバサダーとして振る舞えることを実証することが望ましい。
時には論争になる恐れのある中でも、関係者に対して自身の考えを話し、信頼関係を築き、業務遂行のために協力し合える能力が、アプリケーションアーキテクトには必要だ。
応募者はこの質問への回答として、ポジティブな業務成果につながるように人間関係の課題を克服したことについての簡単な逸話を披露するとよい。面接中に気付いた懸念事項について丁重に質問したり、指摘したりすることをためらわないことも重要だ。こうした行為により、アプリケーションアーキテクトになるために必要な「細部への配慮」を持つ人材であることを示すことができる。
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