Deloitte Consultingの「Unlimited Reality」は、仮想世界「メタバース」の開発や活用をしやすくする製品・サービス群だ。何を実現するのか。
システム開発に注力しているコンサルティング会社Deloitte Consultingは2022年1月、仮想的な3次元(3D)空間「メタバース」を切り口とした製品・サービス群「Unlimited Reality」を発表した。仮想現実(VR)技術や拡張現実(AR)技術を使ったシステム開発を可能にするツールをそろえ、メタバース活用に取り組んでいる企業に提供する。
企業はUnlimited Realityを利用することで、建築物や交通インフラといった物理的な空間と、その中で活動する人やロボットをメタバースとして再現できるようになる。メタバースのエンドユーザーは、アバター(仮想キャラクター)と共同作業したり、さまざまな体験を共有したりできる。
Unlimited Realityに併せて、Deloitte Consultingは開発支援サービス「Dimension10 Studio」も発表した。Dimension10 Studioは、VR/AR技術を活用したシステム開発をしやすくする。
Dimension10 Studioのインフラには、人工知能(AI)技術のデータ処理に最適化したNVIDIA製のGPU(画像処理プロセッサ)シリーズ「GeForce RTX」を採用。同社AIシステム専門部隊のDeloitte AI Instituteが中心になってDimension10 Studioを運用する。
メタバースに関するDeloitte Consultingの取り組みは、NVIDIAとのパートナーシップに基づいている。NVIDIAもメタバース関連の技術開発に力を入れ、2021年11月にはAI技術を使って人間とアバターが相互対話できるシステム「Omniverse Avatar」を発表した。
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