PCはもはや買うものではない――「PCaaS」が生まれた理由PCaaS比較のための基礎知識【第2回】

PCのサブスクリプションサービス「PCaaS」(PC as a Service)は、複雑なPC管理の課題の解決に役立つという。どのような課題に対処でき、どう解決するのか。

2022年10月04日 05時00分 公開
[Robert SheldonTechTarget]

 PCのサブスクリプションサービス「PCaaS」(PC as a Service)が登場した背景には、PCを取り巻くさまざまな課題がある。主要な課題を整理しよう。

「PCを買う」という“当たり前”が招いてきた苦行

 企業にとって、PC管理はさまざまな課題や作業を伴う。PCの刷新にはコストや時間がかかる。そのためPCの刷新が進まず、従業員が古いPCで仕事をしている企業もある。

 古いPCでは、トラブルシューティングにかかるコストやセキュリティリスクの増大といった問題が生じやすい。ユーザーエクスペリエンス(UX:ユーザー経験価値)の低下や、最新のアプリケーションが利用できないことによる従業員の不満増大につながる可能性もある。

 テレワークをする従業員が増えると、IT部門がPCを監視したり、管理したりすることはさらに難しくなる。IT部門の人員不足によって、PCの購入や更新、廃棄、リサイクルを進めるのも困難になっている。PCの調達や管理をベンダーが担当するPCaaSは、こうした課題を解決するのに役立つ。


 第3回は、PCaaSを選ぶときのポイントを説明する。

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