「RFID」と「NFC」の違いとは? どう使い分ける?「RFID」と「NFC」はどう違うのか【後編】

「RFID」や「NFC」を採用する際は、それぞれの違いを知り、どちらが最適なのかを判断することが大切だ。RFIDとNFCのそれぞれに適した用途を考える。

2022年12月15日 08時15分 公開
[George LawtonTechTarget]

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RFID | ネットワーク | 技術解説


 「NFC」(Near Field Communication:近距離無線通信)と「RFID」(Radio Frequency Identification:無線個体識別)は、無線のデータ通信を可能にするための技術だ。両者は通信距離やコストなどに関してさまざまな違いがある。企業はそれぞれの特徴を考えた上で採用を決めることが重要だ。RFIDとNFCのそれぞれに適した用途を検討する。

RFIDとNFCのどちらを選択するか

 企業は例えば、在庫管理にRFIDを取り入れれば、在庫管理の効率を上げてコスト削減につなげられる。RFIDタグによって製品を追跡し、サプライチェーン(供給網)の状況に関する理解を高めることもできる。

 サプライチェーンにおけるRFIDの活用例を見てみよう。企業は例えば、製品や輸送用コンテナにRFIDタグを取り付け、RFIDリーダーを使用してそれらを追跡できる。RFIDタグは、温度や振動、湿度など、製品が収められた箱の環境条件を把握し、しきい値を超えた場合に記録するといった機能を備えることもある。物だけではなく、家畜にRFIDタグを埋め込んで追跡することも可能だ。

 RFIDの大きな欠点は、セキュリティの確保が難しいことだ。適合するRFIDリーダーを持てば、誰もがRFIDタグの情報にアクセスできるため、情報流出の恐れがある。

 NFCにも同様のセキュリティの弱点はある。実用上の欠点は、通信可能な距離が短いため、利用の幅が狭まることだ。例えば倉庫において、棚の奥にまで伸びている長い製品に付いたタグをスキャンする必要がある場合、NFCは適さない。

 コストもNFC利用のネックになりがちだ。NFCタグは安全に利用するために追加でデータ暗号化ツールを使う必要があるので、コストがかさむことになる。そう考えれば、NFCは全ての品目にタグを付けなければならない小売店での利用には適さない。

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