「RFID」と似た技術である「NFC」には、さまざまな用途がある。NFCとは、どのような仕組みを持つ技術なのか。NFCの特徴を整理しつつ、主な用途を紹介する。
「RFID」(Radio Frequency Identification:無線個体識別)と「NFC」(Near Field Communication:近距離無線通信)は、両方とも無線のデータ通信を実現するための技術だ。RFIDとNFCはどのような仕組みで、何が違うのか。本稿はNFCを解説する。
NFCはもともと、モバイルデバイスの近距離通信を可能にするために開発された。NFCは磁気を使うことにより、NFCに準拠した2つのデバイスを近づけるだけで両デバイス間の通信ができる。昨今、NFCはスマートフォンへの搭載が進んでいる他、クレジットカードに搭載されることもある。
主なNFCの用途として、下記が挙げられる。
スーパーマーケットでは食品にNFCタグを付けることで、顧客がスマートフォンでNFCタグをスキャンし、成分に関する詳細情報を得るといったことが実現できる。製造現場でもNFCが有用だ。例えば機械にNFCタグを取り付けることで、作業員がNFCタグをスキャンし、機械の操作方法に関する情報を取得するといったことが実現可能だ。
後編は、RFIDとNFCのそれぞれに適した用途を考える。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年3月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。
Androidの偽アプリを使った新たな広告詐欺、広告主にもユーザーにも大迷惑な手口とは?
疑いを持たないユーザーと広告ネットワークを巧みに悪用する、高度に組織化された広告詐...
在任期間は短くても将来は明るい? データが示すCMO職のさらなる出世の可能性
CMOの約3分の2はポジションを離れた後、社内で昇進するか、他のブランドで同等またはより...