英国のスーパーマーケットチェーンは店舗におけるフードロスを防止するため、スウェーデンのIT企業が提供するモバイルアプリケーションを試験的に導入した。その特徴や効果とは。
Walmart傘下のスーパーマーケットチェーンAsda Storesは、フードロス(食べることのできる食品が廃棄になること)削減に貢献するツールを探し求めてきた。同社が2020年に試験的に導入したのが、スウェーデンのIT企業Whywasteが提供するモバイルアプリケーションだ。どのような特徴を持つのか。
Whywasteは、消費期限が近い商品を確認できるモバイルアプリケーション「Semafor」を提供する。同社の創業者クリストファー・ハグシュテット氏が重視するのは、フードロス問題の「予防」だ。
2020年、Asda StoresはSemaforを店舗に試験的に導入した。同社は数日中に消費期限が切れる商品をSemaforで可視化し、店舗の従業員に商品の値引きといった対策を促せるようになった。「従業員は、消費期限切れ間近の商品を簡単に把握し、対処できる」とハグシュテット氏は話す。同社は2022年末までに全ての店舗にSemaforを導入する計画だ。
Asda Storesで廃棄物プロセス管理者を務めるアンドリュー・ハドソン氏は、「当社はフードロス削減に活用できる技術やツールを常に探してきた」と話す。Semafor導入後は、店舗からさまざまな反響があった。「このツールが今後もたらす影響に期待している」とハドソン氏は語る。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...