「Twitter」からの移行先候補として考えられるのが、「Wikipedia」の創設者が作ったSNS「WT.Social」やマイクロブログサービス「Tumblr」だ。両サービスについて解説する。
短文投稿サイト「Twitter」以外にも、ビジネスで活用できる可能性があるソーシャルネットワーキングサービス(SNS)は存在する。主要なTwitter代替候補7つのうち、6つ目と7つ目を紹介する。
「WT.Social」(WikiTribune Social)は、「Wikipedia」の創設者ジミー・ウェールズ氏が立ち上げたサービスだ。ウェールズ氏はWikipediaと同じ理念に基づいてWT.Socialを設立し、広告収入ではなく寄付金で運営している。
WT.Socialのユーザーは、特定のトピックに関する投稿ができる「SubWiki」(サブウィキ)を作成したり、SubWikiに参加したりできる。SubWikiはテキストを投稿したり、外部コンテンツのリンクを投稿したり、投稿されたリンクを他のユーザーに共有して内容について意見を交わしたりすることが可能だ。
ユーザーがWT.Socialに投稿するコンテンツは、信頼できる明確なソースリンクがある、証拠に裏付けられたニュースでなければならない。他のユーザーは、誤解を招く投稿やリンクを見つけた際にはフラグを立てて編集できる。WT.Socialはこうした仕組みにより、虚偽情報の拡散を防ぐ。
Automattic傘下のTumblr社が運営する「Tumblr」は、Twitterと同様の短文投稿サイトだ。Tumblrでは、テキストのみの投稿よりも、画像や映像が主体の投稿が目立つ。ユーザーは投稿に、コメントのようなメモを残せる。
Tumblrでは、投稿に「Like」(スキ!)を付けたり、共有したり、再投稿(リブログ)したりできる。こうした仕組みを使えば、ユーザーはTwitterと同様の感覚で、トレンドになっているトピックを追いやすくなる。「Staff Picks」(スタッフのオススメ)セクションでは、Tumblrのスタッフが選んだトピックと、それに関連した投稿を閲覧可能だ。
標準では、Tumblrは広告を表示する。月額4.99ドルか年額39.99ドルのサブスクリプションを契約すれば、ユーザーは広告なしでTumblrを利用できる。Tumblrは、デザインテンプレートの「プレミアムテーマ」に加えて、独自に取得したドメインを利用できる「カスタムドメイン」などの追加機能も有料で提供している。
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