Microsoftの「Microsoft Azure」は、「AWS」に似たサービスや特徴を持つ。しかしMicrosoft製品をクラウドインフラで動かす場合に、Azureは独自のメリットをもたらす。それは何か。
Microsoftはクラウドサービス群の「Microsoft Azure」を提供している。Azureは、Amazon Web Services(AWS)の同名サービス群と同様に、広く使われている大手クラウドサービスだ。Azureの主要な管理方法と、料金体系の特徴を説明する。
MicrosoftはAzureの管理ツールとして、Webブラウザベースの「Microsoft Azure Portal」を提供している(画面4-1)。Microsoft Azure Portalは比較的簡単に操作できる。ほとんどのAzureサービスとリソースをMicrosoft Azure Portalで管理できるので、必ずしもコマンドラインインタフェース(CLI)を使わなくてもよい。
CLIを使用したい人のために、Microsoftは「Azure Command-Line Interface」(Azure CLI)を提供している。AWSの「AWS Command Line Interface 」(AWS CLI)と同様に、Azure CLIはMicrosoftの「Windows」やAppleの「macOS」、オープンソースの「Linux」といったOSにインストールできる。コンテナ管理ツール「Docker」でAzure CLIを実行することも可能だ。
Azure CLIはLinuxとほぼ同一のコマンドを使用する。Microsoftは、Windowsが搭載するCLI「PowerShell」で、直接Azureを管理可能にするアドオン「Azure PowerShell」も提供している。
Azureが従量課金制であることは、他の主要なクラウドサービスと変わらない。ただしユーザー企業が最終的に支払う金額は、複数の要因に左右される。Microsoftは、Azureでさまざまな処理を実行した場合のコストを試算するための、利用料金計算ツール「Pricing calculator」(料金計算ツール)を提供している。
第5回は、Googleのクラウドサービス群「Google Cloud Platform」(GCP)を解説する。
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