オーストラリアの銀行CommBankは「CX」(顧客体験価値)強化に取り組む。どのような要件が求められ、どの技術を用いて解決しようとしているのか。
従来、銀行は独自の販売チャネルで金融商品を提供してきた。金融機関と他分野の企業が提携する動きが広がったことにより、銀行が扱わなければならない新たな技術的な要件が誕生している。「CX」(顧客体験価値)分野への投資を強化するオーストラリアの銀行Commonwealth Bank(CommBank)の事例を紹介する。
CommBankで最高デジタル責任者(CDO)を務めるフレデリク・リンドストローム氏は、通信事業者やエネルギー会社といった提携企業のシステムと安全かつ簡単に連携するために、以下のような技術の活用を広げていると話す。
一方でリンドストローム氏は、こうした技術を利用することは容易ではないと警鐘を鳴らす。「これらの技術はいずれも簡単に利用できるものだ。しかし、APIやマイクロサービスを手当たり次第に呼び出してクラウドサービスにリフト(移し替え)すれば、元の状態よりも悪化する恐れも大いにある」(同氏)
リンドストローム氏はこうした試みについて、「一つ一つが大きなトランスフォーメーションであり、一晩で成し得るものではない」と付け加え、CommBankの取り組みについて紹介する。以下はその一例だ。
米国TechTargetが運営する英国Computer Weeklyの豊富な記事の中から、海外企業のIT製品導入事例や業種別のIT活用トレンドを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
世界市場でのビジネスを拡大する中、サービスデスクを全世界で統一することで従来の課題を解決した協和キリン。ファーストコールでの問題解決率80%を国内外で実現するなど大きな成果を挙げている同社の取り組みを詳しく紹介する。
「音声応答」によるカスタマーサポートのニーズが高まる中、チャットbotに代わる音声領域の自動応答サービスの開発に着手したモビルス。わずか3カ月でβ版の開発にこぎつけた同社の事例から、成功の秘訣を探っていく。
営業活動の質と生産性の向上に向け、Zoomの商談解析ツールへの期待が高まっている。具体的にどのような場面で活用でき、どのような効果をもたらすのだろうか。営業活動におけるZoomの有効な活用方法を紹介する。
製造業におけるアフターサービスの重要性は言わずもがなだが、近年は人材リソース不足も重なって、その効率化が喫緊の課題となっている。そこで、リモート接続技術とXRを組み合わせて、アフターサービスの品質を向上させる方法を紹介する。
製造業の調達業務は、価格妥当性評価、脱炭素、安定供給などの対応で社内外の複雑なやりとりが高負荷となっている。この解決には表計算ソフトやメールの情報連携からSRM(サプライヤーリレーションシップマネジメント)への変更が有効だ。
いまさら聞けない「仮想デスクトップ」と「VDI」の違いとは
遠隔のクライアント端末から、サーバにあるデスクトップ環境を利用できる仕組みである仮想デスクトップ(仮想PC画面)は便利だが、仕組みが複雑だ。仮想デスクトップの仕組みを基礎から確認しよう。
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年5月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
「サイト内検索」&「ライブチャット」売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、サイト内検索ツールとライブチャットの国内売れ筋TOP5をそれぞれ紹介します。
「ECプラットフォーム」売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、ECプラットフォーム製品(ECサイト構築ツール)の国内売れ筋TOP10を紹介します。