「プライベートクラウド」への移行に失敗しないためにまず何をすべきかプライベートクラウドへの移行計画の立て方【前編】

プライベートクラウドへのアプリケーションの移行を実行する際は、移行計画の策定が不可欠だ。移行を円滑に進めるために踏むべき手順を説明する。

2020年05月18日 05時00分 公開
[Alan R. EarlsTechTarget]

 リソースの管理性向上やセキュリティの強化、事業継続性の確保を進めたい企業にとってITインフラの選択肢となるのが、特定のユーザー企業専用のクラウドである「プライベートクラウド」だ。プライベートクラウドは、複数の企業が共用するクラウドである「パブリッククラウド」と比べ、自社のニーズに合わせて仕様を変更しやすい。

 調査会社IDCでアナリストを務めるシュリラーム・スブラマニアン氏によると、プライベートクラウドの構築を妨げる要因としてよく挙がるのは、社内の専門知識不足だという。その結果、サードパーティーのシステムインテグレーター(SIer)にプライベートクラウドの構築と運用を依頼する企業は少なくない。「プライベートクラウドを構築するには、自社で専門知識を持つ人材を育成するか、専門知識を持ったパートナー企業のサービスを利用しなければならない」とスブラマニアン氏は述べる。

 独自にプライベートクラウドを構築するにせよ、システムインテグレーターの協力を仰ぐにせよ、アプリケーションをプライベートクラウドに移行するときには、手順にそって進める必要がある。

プライベートクラウドに移行するための賢い手順

ITmedia マーケティング新着記事

news054.jpg

「Threads」が月間アクティブユーザー1億5000万人を突破 今後Xを追い抜くための最善策は?
Metaはイーロン・マスク氏率いるTwitter(当時)の対抗馬として2023年7月にリリースした...

news060.jpg

Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき課題」1位は「ジェンダー平等」――SHIBUYA109 lab.調査
SDGsで挙げられている17の目標のうち、Z世代が考える「日本が最も力を入れて取り組むべき...

news061.png

高齢男性はレジ待ちが苦手、女性は待たないためにアプリを活用――アイリッジ調査
実店舗を持つ企業が「アプリでどのようなユーザー体験を提供すべきか」を考えるヒントが...