JavaのAPI流用は合法――「Java著作権訴訟」でGoogleがOracleに勝訴の影響は?「API」に著作権はあるのか【前編】

「Java」のAPIに関する著作権を巡る米最高裁判所での訴訟で、GoogleがOracleに勝訴した。その要因とは何か。今回の結果がJavaに与える影響とは。専門家の意見から探る。

2021年05月11日 05時00分 公開
[Darryl K. TaftTechTarget]

 GoogleがOracleと争っていた著作権訴訟で、米最高裁判所がGoogleに勝訴の判決を言い渡した。Oracleは2010年にGoogleを相手に訴訟を起こした。プログラミング言語および開発環境「Java」のAPI(アプリケーションプログラミングインタフェース)に関するソースコード1万1500行以上をGoogleが引用したことにより、Javaを管理するOracleの著作権を侵害したというのが、訴えの骨子だ。このAPIはSun Microsystemsが開発したもので、Oracleは2010年に同社を買収した。問題のソースコードは「Android」の開発に使われていた。

JavaのAPIソースコード流用は合法――判決の影響は

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