フラッシュメモリ価格とSSD、HDD【前編】
「SSD」を“慌てて買う”必要はない NAND型フラッシュ価格は緩やかに推移
今後NAND型フラッシュメモリの供給不足は解消に向かい、2022年にNAND型フラッシュメモリとSSDは値下がりに転じる可能性がある。市場の値動きを見るアナリストの見方は。
「NAND型フラッシュメモリ」と「SSD」(ソリッドステートドライブ)の価格は2021年に上昇している。今後の価格はどう動くのか。
“パニック買い”に走る理由はなし 価格動向のピークは?
併せて読みたいお薦め記事
「SSD」と「HDD」のどちらか使うべきか
2021年にNAND型フラッシュメモリの価格上昇を引き起こした要因は供給不足だ。市場を追跡するあるアナリストによれば、供給不足は2022年に解消し、価格が下がり始める。
NAND型フラッシュメモリ市場は供給不足から“供給過多”に転じるという見方もある。調査会社Gartnerのジョセフ・アンスワース氏によれば、価格は2022年下半期に下がり始め、同年末にかけて値下がりが進む可能性がある。2023年も値下がりは続くとアンスワース氏はみている。
一方で法人向けストレージ市場にも部材の供給不足の影響が出る。NAND型フラッシュメモリやプリント基板、電力管理集積回路の2021年の供給不足により、ストレージベンダーやエンドユーザーに届くまでのリードタイムはしばらく長くなったままだ。アンスワース氏は「2021年内は法人向けストレージ価格が値上がりする可能性がある」と付言する。
ストレージ市場の調査会社TRENDFOCUSによれば、2021年のNAND型フラッシュメモリの価格上昇は第3四半期(7~9月)が最大となり、それに応じてSSDの価格は9~12%の上昇になる。第4四半期(10~12月)も供給不足による価格上昇は継続する見込みだが、同社のドン・ジャネット氏は「価格上昇率は1桁台半ばから後半に落ち着く」と予測する。
ジャネット氏は、一部の主要なデータセンター事業者が部材不足の問題が解消するまでストレージの購入を控える可能性があるとみている。一部の主要なサーバベンダーも、当初のストレージの購買計画を遅らせる可能性があるという。
調査会社Objective Analysisのジム・ハンディ氏は、ストレージの購買企業が2021年の年末にかけて「パニック買い」に走る理由はないと語る。年末にかけてのNAND型フラッシュメモリの価格高騰は購買企業にとっての懸念点になるが、価格上昇は緩やかだ。「スポット市場に上昇の兆候はあるが、大量に買っておくほどではない」とハンディ氏は指摘する。
SSDとHDDをマイニングに使用する暗号資産「Chia」のマイニング目的の需要が急増するという懸念から、中国ではストレージが品薄になり警戒感が広がった。だがハンディ氏は「実際には健全な市場になっている」という見方を示す。
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
TechTarget発 先取りITトレンド
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
この記事の著者
関連記事
新着ホワイトペーパー PR
-
事例
なぜワンキャリアは障害復旧を3時間から1時間以内に短縮できたのか -
製品資料
自社のDevSecOpsはどこまで進んでいる? 進捗を測る指針“成熟度モデル”とは -
製品資料
実際に悪用される脆弱性は4%前後 優先的に対処すべき脆弱性を把握するには? -
事例
三菱ケミカルが脆弱性への迅速な対応フローを実現した方法とは? -
技術文書・技術解説
MDMだけでは防げない? Appleデバイスに潜む5つのセキュリティギャップ
こんなメディアも見られています
TechTargetジャパンに関連する情報をお探しであれば、こちらのメディアもお役に立てるかもしれません。
ベンダーコンテンツ PR
From Informa TechTarget
SpecialPR
アクセスランキング
-
1
LLMの「過学習」、正しく説明している文章はどれ?
-
2
なぜ人はいるのにDXが進まない? ライオンも直面した“老害”レガシーシステム
-
3
IT人材の42%が転職予備軍 辞めさせない組織の4つの共通
-
4
ただなのに「12時間以内の復旧」も要求 無償OSSに商用レベルを求める企業の末路
-
5
「ITインフラとデータ保護・バックアップ対策」に関するアンケート
-
6
100億円の「Linux更新」を回避 みずほ銀行が選んだ“おきて破り”のRHEL延命策
-
7
「ERP(統合基幹業務システム)の導入・活用」に関するアンケート
-
8
「ビジネス用のPC導入」に関するアンケート
-
9
「データストレージの活用方法」に関するアンケート
-
10
VDIの巨頭「Citrix」と「Azure Virtual Desktop」を運用視点で比較
ホワイトペーパーランキング PR
-
1
属人化や仕様バグはなぜ起きる? AI時代に必須のドキュメント文化の作り方
-
2
「NAS」「SAN」「DAS」は何が違う? いまさら聞けないストレージの基礎
-
3
AIエージェントで多様な日常業務を効率化するための入門ガイド
-
4
財務を戦略的組織へ進化させるAI活用術、4つの主要な障壁と解消方法
-
5
中小企業必見、Microsoft 365でゼロトラストセキュリティを実現する方法
-
6
“あのファイル転送”で暗躍するノーウェアランサム
-
7
5分で分かる「AI駆動開発エージェント」 要件定義から設計・実装・テストまで
-
8
動画で知るランサムウェア被害企業のリアル、会計データが無事だった理由とは
-
9
セキュリティソフトをすり抜ける標的型攻撃メール、不審メールの見破り方とは?
-
10
マンガで解説:「ゼロトラスト」「SASE」の必要性とメリット
TechTargetジャパン SNS
インフォメーション
注目情報をチェック
TechTargetジャパンをフォロー