「Microsoft Power Apps」でアプリケーションを開発する際は、設計から運用までのベストプラクティスに従うことが重要だ。3つのベストプラクティスを取り上げる。
前編「ローコード開発ツール『Power Apps』で“使われるアプリ”を作る秘訣」は、Microsoftのノーコード/ローコード開発ツール群「Microsoft Power Apps」を利用したアプリケーション開発に際する6つのベストプラクティスのうち、3つを解説した。後編は引き続き4〜6番目を紹介する。
「ソフトウェア開発ライフサイクル」(SDLC)は、アプリケーションの設計と開発を成功に導くさまざまなプロセスを定義した方法論だ。開発者はSDLCが示すベストプラクティスと手順に従ってアプリケーションを開発するとよい。SDLCは例えば以下のプロセスを支援する。
サブスクリプション形式のオフィススイート「Microsoft 365」(Office 365)のライセンスには、Power Appsを利用できるものもあるが、ライセンスによって使用可能な機能が異なる。オンプレミスのリレーショナルデータベース管理システム(RDBMS)や、「Salesforce」「Microsoft Dynamics」などの顧客関係管理(CRM)システムのデータソースに接続するには、Power Appsの有料プランを契約する必要がある。
Microsoftは今後もPower Appsを強化し続ける見込みだ。こうした強化は、企業がPower Appsでビジネス上の課題に対処することを支援する。開発者はPower Appsのロードマップを掲載するWebページにアクセスして、新機能の公開計画を把握するとよい。
Power Appsはプログラミングの知識がない人でもアプリケーションを開発できるようにする。一方でPower Appsを使う開発者が、アプリケーションのセキュリティや設計のベストプラクティスを理解しないままアプリケーションを開発できてしまう懸念もある。そうなると企業はデータ流出の危険にさらされたり、アプリケーションによってばらばらなUI(ユーザーインタフェース)を生んだりする恐れがある。Power Appsでのアプリケーション開発を成功させるためには、企業はPower Appsのベストプラクティスを詳細に調査、評価、把握することが不可欠だ。
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