オフィスワークが一般的だったコンタクトセンター業界だが、コロナ禍の影響を受け、テレワーク導入を迫られた企業もある。テレワークのコンタクトセンターエージェントをどうマネジメントするか。
テレワークや、テレワークとオフィスワークを組み合わせたハイブリッドワークの導入が進むにつれて、カスタマーエクスペリエンス(CX)向上の責任者は、リモートで働くコンタクトセンターエージェント(以下、リモートエージェント)の生産性を最大限に高めるための技術的、経営的な判断を下す必要に迫られている。
テレワークが普及する一方で、コンタクトセンターの管理者は、リモートエージェントを効率的に鍛え、マネジメントする方法を習得しなければならなくなった。適切な技術があれば、リモートでの研修は、より容易になる可能性がある。
新型コロナウイルス感染症(COVID-19)のパンデミック(世界的大流行)が始まった当時、コンタクトセンターのエージェントはスーパーバイザー(管理者)が近くにいない状態で働くことに慣れていなかった。コンタクトセンターは一般的に、管理者が近くでエージェントを見守っている。管理者は、区切られたエージェントの席を見回り、エージェントと顧客のやりとりに耳を傾け、その場で指導をしたり、顧客の問題解決をサポートしたりすることもある。
リモートでも管理者がエージェントを見守り、管理することは可能だ。ただし、そこには規律が必要になる。例えば、管理者はリモートエージェントと、個別もしくはチームで定期的にミーティングをし、意識のすり合わせをするのが望ましい。定期的に対面で話し合ったり、リモートエージェントの休息の場を設けたりすることも必要だ。そうすることで、リモートエージェントチームは企業のCX戦略を把握し、チームの一員であることを実感できる。以前は対面できる環境にあった管理者とエージェントだが、今は対面が叶わず、孤立するリスクがある。孤立を防ぐためには、対面の会議やWeb会議が役立つ可能性がある。
管理者はWeb会議ツールや画面共有ツール、コラボレーションツール、エージェント分析のアプリケーションを使ってリモートエージェントの研修とマネジメントを実施するのもいいだろう。
後編は、コンタクトセンターエージェントのリモートトレーニングを成功に導くヒントを紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
ハロウィーンの口コミ数はエイプリルフールやバレンタインを超える マーケ視点で押さえておくべきことは?
ホットリンクは、SNSの投稿データから、ハロウィーンに関する口コミを調査した。
なぜ料理の失敗写真がパッケージに? クノールが展開する「ジレニアル世代」向けキャンペーンの真意
調味料ブランドのKnorr(クノール)は季節限定のホリデーマーケティングキャンペーン「#E...
業界トップランナーが語る「イベントDX」 リアルもオンラインも、もっと変われる
コロナ禍を経て、イベントの在り方は大きく変わった。データを駆使してイベントの体験価...