DevOpsにおいて、プロダクトマネジャーとアプリケーションアーキテクトの役割は異なる。専門家の見解を基に、それぞれの違いと、両者が協力できるポイントを考察する。
最高情報責任者(CIO)やアプリケーションアーキテクト(アーキテクトはもともと「建築家」や「設計者」の意味)は、アプリケーション開発に対して影響力を発揮する立場にある。だがDevOps(開発と運用の融合)を取り入れるようになった今、CIOやアプリケーションアーキテクトが、どこでどの程度の影響力を発揮できるかは未知数だ。
DevOpsチームが必ずしもITリーダーの直属にあるとは限らず、そうなると実行のプロセスが複雑化する可能性がある。チームのコミュニケーションとコラボレーションを重視すべき理由もそこにある。
アプリケーション設計とプロジェクトの推進を担うのは誰であるべきか。これは「ゲーミフィケーション」(ゲーム以外の活動にゲームの仕組みを利用すること)を盛り込んだアプリケーションの開発時に限らず、あらゆるアプリケーション開発の場面で共通する課題だ。
コンサルタントでCIOやCTO(最高技術責任者)の経験があるアイザック・サコリック氏によると、プロダクトマネジャーはDevOpsチームの目標や優先課題を決定する役割を持つ。ただしプロダクトマネジャーは目標を達成する具体的な方法を決めたり、DevOpsチームに指示したりすべきではないとサコリック氏は考えている。
大抵のプロダクトマネジャーは、開発工程で影響力を発揮したいと考えている。その場合もDevOpsチームとのコラボレーションやパートナーシップが求められる。
アプリケーションアーキテクトは再利用可能なコンポーネントの開発、レガシーアプリケーションの廃止を優先したいと考えている。「これはプロダクトマネジャーとDevOpsチームの両方に影響を与えられれば達成できる」とサコリック氏は説明する。
理想的には、企業はDevOpsチームのメンバーとともにアプリケーションアーキテクトを任命することが望ましい。サコリック氏によると、ほとんどの企業ではアプリケーションアーキテクトよりもDevOpsチームメンバーの数の方が多いため、アプリケーションアーキテクトが影響力を発揮できるかどうかが重要になる。これはゲーミフィケーションアプリケーションの開発に限らず、あらゆるアプリケーション開発に当てはまる。
第4回は、ゲーミフィケーションアプリケーション開発において重視すべき体験について解説する。
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