テレワークをするかどうかによらず、さまざまな事情から孤独感を抱いたり、孤立状態に陥ったりしやすい従業員がいる。こうした従業員を集団の力で支えるのが「ERG」だ。どのようなものなのか。
テレワークで生じた従業員の孤独感や孤立状態を解消するために、人事責任者をはじめとする経営幹部ができることは幾つかある。主な8つの解消法のうち、6つ目を紹介する。
「従業員リソースグループ」(ERG)は、共通する背景を持つ従業員のグループだ。それぞれの背景から来る問題に苦しむ従業員の力になることを目的とする。
米国精神医学会財団(APA Foundation)のワークプレース・メンタルヘルス・センターでディレクターを務めるダーシー・グラッタダロ氏によると、さまざまな企業で、ワーキングペアレント(仕事と育児・家事を両立させている従業員)や、介護が必要な高齢家族のいる従業員などのERGが誕生している。こうした状況に置かれた従業員は、とりわけ孤独を感じやすかったり、孤立状態に陥りやすかったりすることがある。ERGはそれらの軽減に役立つ可能性がある。
グラッタダロ氏によると、ERGはテレワークの従業員が同僚とつながることを支援したり、従業員がどのような支援(フレックスタイム制度の適用や休職の方針変更など)を必要としているかを経営幹部に伝えたりする役割を果たす。「ERGは従業員が仲間同士で助け合う素晴らしい仕組みだ。同時に経営幹部が必要な情報を知るための経路でもある」とグラッタダロ氏は言う。
第7回は、従業員の孤独感や孤立状態を解消する8つの対処法のうち、7つ目と8つ目を紹介する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
CXとEXの双方の高度化を実現すべく変革に挑み続けるNTTグループ。「自らのDX」を進める第一弾としてグループ社員17万人が利用する決裁システムを刷新し、大きな成果を挙げている。同社の取り組みを詳しく紹介する。
名刺の自社印刷を行う企業は多いが、デザインやデータ管理など工数は意外に多い上、仕上がりに不満が残るケースが少なくない。こうした問題の解決に有効なのが、発注作業を効率化し、高品質な名刺を低価格で作成するサービスだ。
名刺の発注業務は意外と手間のかかる作業だ。社員が個別で発注していたり、拠点ごとに発注していたりする場合は請求書の管理も負担が大きくなる。そこで既存のフローは変えずに、効率的に名刺発注の管理ができるサービスを紹介する。
令和7年度の与党税制改正大綱では最重要課題として、成長対策が強調された。特に、所得税や法人税などに関する6つのトピックスも見逃せない。これらを基に、企業が経理業務DXに取り組む上で押さえておきたいポイントについて解説する。
インボイス制度開始後の業務変化についてアンケート調査を実施した。結果から、請求書業務の電子化が進んだ一方、多くの現場で業務負荷の低減を実感できていない現状が見えてきた。現場が直面する具体的な課題と、その解決策を紹介する。
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「パーソナライゼーション」&「A/Bテスト」ツール売れ筋TOP5(2025年4月)
今週は、パーソナライゼーション製品と「A/Bテスト」ツールの国内売れ筋各TOP5を紹介し...
Cookieを超える「マルチリターゲティング」 広告効果に及ぼす影響は?
Cookieレスの課題解決の鍵となる「マルチリターゲティング」を題材に、AI技術によるROI向...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2025年4月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。