EUからの助成金を受けてプライベート5G整備に取り組むトゥールーズメトロポール。プライベート5Gは通信事業者ではなく、ユーザー組織が主体となって5Gを展開できる。どのような街を目指すのか。
欧州連合(EU)がデジタルインフラへの投資を支援するプログラム「Connecting Europe Facility Digital」(CEF Digital)の助成金を、フランスの都市共同体トゥールーズメトロポールが獲得した。
CEF Digitalの助成金は、主に市民向け公共サービスの改善を目的としたネットワーク整備事業「European HI5」に支給される。トゥールーズメトロポールはどのような取り組みを進めるのか。
European HI5はネットワークの整備事業であり、トゥールーズメトロポールは通信機器ベンダーのNokiaと契約して取り組む。Nokiaは「5G」(第5世代移動通信システム)をユーザー組織が自営網として利用できる「プライベート5G」と、そのバックボーン(基幹通信網)の構築を支援する。Nokiaは、プライベート5Gがイノベーションを育み、地元企業の競争力向上に貢献すると期待している。
トゥールーズメトロポールはまず、プライベート5Gとそのバックボーンを16平方キロの試験エリアに導入する。この試験エリアでさまざまなユースケースを試した後、同都市圏全域に拡張する計画だ。イベントや運輸、交通、教育、インフラ、セキュリティなどの分野で新サービスの開発に取り組む。具体的なユースケースの一例は以下の通りだ。
「地元企業がさまざまなニーズに応じる際にかかるコストが軽減することに期待している」と、トゥールーズメトロポールで副議長を務めるベルトラン・セルプ氏は語る。
後編は、トゥールーズメトロポールの今回の取り組みを、関係者がどのように評価しているのかを紹介する。
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