デジタルトランスフォーメーション(DX)を実現するには、ITインフラの拡充だけでは不十分だ。企業がDXを推進するための3つのヒントを、Ernst & Young(EY)のグローバル最高変革責任者が提案する。
大手レガシー企業がデジタルトランスフォーメーション(DX)計画を進めるには、ほぼ確実に新しいITインフラが必要になる。しかしErnst & Young(EY)でグローバル最高変革責任者(CIO)を務めるジェフ・ウォン氏によれば、DXを成功させるには、ITインフラとテクノロジーだけでは不十分だという。DX計画の成功は、デジタルエコシステムを構築することと、その育成に適した人材を見つけることにかかっている。
この3部構成のインタビューシリーズの前編「会計事務所が最新テクノロジー戦略に10億ドル投資する理由」では、ウォン氏がEYのテクノロジーに投資する理由と、同社が実施している、テクノロジーを利用して大規模企業に問題解決方法を提供するビジネスについて語った。中編「テクノロジーに10億ドル投資する会計事務所 STEM人材をどう採用し育成するか」では、EYがDXのために、採用活動から従業員教育まで、人事戦略をどのように変えたかを聞いた。
後編の本稿では、ウォン氏がEYでの経験を生かして、DXに向けた計画を構築するための3つのステップを提案する。同氏は、経営幹部がDXへの道筋を最初から完全に把握する必要はないと考えている。ただしデジタル戦略が明確になったら、社内の推進役と、社外の賢明なアドバイザーを見つけることが必要だという。同氏はインタビューで、DXを成功させるには、こうした「エコシステム」にもう1つ不可欠な要素があると指摘している。
編集注:このインタビューは抜粋になります。
――DXに向けた計画の立案を担当する経営幹部にアドバイスはありますか
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