「IEEE 802.11ax」(Wi-Fi 6)の導入をためらうべきではない“これだけの根拠”デバイスとデータの増加に備える

新たな無線LAN規格「IEEE 802.11ax」の利点を理解していても、コストや実績を気にして導入をためらう企業は少なくない。ただし企業ITの現状を踏まえると、先送りは必ずしも正しい判断とは言えない。それはなぜか。

2020年05月03日 09時00分 公開
[Jack GoldTechTarget]

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 無線LANの最新規格「IEEE 802.11ax」(業界団体Wi-Fi Allianceによる名称は「Wi-Fi 6」)は、無線LAN接続に依存するモバイルデバイスのデータ伝送速度を向上させることができる。モバイルデバイス管理者は、IEEE 802.11axがもたらし得る価値を認識する必要がある。

IEEE 802.11axがモバイルデバイスと無線LANにもたらすもの

 IEEE 802.11axは、理論上のデータ伝送速度が最大9.6Gbpsと高い。接続デバイス1台当たりのデータ伝送速度と接続の安定性を向上させる技術「MIMO」(Multiple Input Multiple Output)を採用。無線LANアクセスポイントに同時に接続できるデバイスの数を従来規格から増やした。

 これまでの世代の無線LAN規格と比べて、IEEE 802.11axは実効的なデータ伝送速度(スループット)と接続の安定性が向上する。加えてセキュリティプロトコルは、従来規格と比べて進化した「WPA3」(Wi-Fi Protected Access 3)を採用する。IT部門がIEEE 802.11ax準拠のモバイルデバイスを利用すれば、デバイスが電波を探す時間の短縮によってバッテリー持続時間を向上させることができる。

IEEE 802.11axの導入を先送りすべきではない理由

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