大手クラウドベンダーはさまざまな「クラウドデータベース」を提供するようになった。Gartnerの調査結果を基に、クラウドデータベース市場が拡大する理由を探る。
主要クラウドベンダーはユーザー企業の需要に応えるために、データベース管理システム(DBMS)をクラウドサービスとして利用できる「クラウドデータベース」を複数種類、提供している。IT担当者は、自社で利用できる可能性がある、さまざまなクラウドデータベースを知っておく必要がある。
本連載は、クラウドデータベース市場を概観した上で、自社のニーズに適したクラウドデータベースを選ぶために必要な手順を紹介する。
調査会社Gartnerの予想では、2022年までに全世界のDBMSの75%が、クラウドサービス側で稼働する見通しだ。この数字は、同社の顧客からの問い合わせに基づく。同社がまとめたDBMS市場の売上高別シェアランキングで、2013年に7位だったAWSは、2019年には3位に上昇した。
実際にGartnerのデータベースアナリストに寄せられる問い合わせの大半は、クラウドデータベースに関係しているという。オンプレミスのDBMSと比べて、クラウドデータベースは拡張性が高く、革新的なアプリケーションの開発と提供により適している。
Gartnerの推計によると、2018年のクラウドデータベースの売上高は、同年のDBMSソフトウェアおよびサービス売上高全体の68%を占めていた。その大部分はAWSとMicrosoftの売上高だった。
第2回は、クラウドデータベース選定時の評価ポイントを説明する。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
お知らせ
米国TechTarget Inc.とInforma Techデジタル事業が業務提携したことが発表されました。TechTargetジャパンは従来どおり、アイティメディア(株)が運営を継続します。これからも日本企業のIT選定に役立つ情報を提供してまいります。
「ドメインリスト貸し」は何がマズい? サイトの評判の不正使用について解説
「サイトの評判の不正使用」について理解し、正しい対策が取れるにしましょう。
代理店にもAIにも「丸投げ」はダメ 成果報酬型マーケティングを成功させるポイントは?
「成果報酬型マーケティング」を実現する上でインターネット広告業界が直面する課題とは...
YouTubeやTikTokの利用時間、20代以下ではテレビを圧倒 どれだけ差がついた?
YouTubeやTikTokでのコンテンツ視聴は購買行動に関係しているのか。PRIZMAが10代から30代...