「クラウドデータベース」が売れる理由 DBMS市場の7割超えへクラウドデータベースの選び方【第1回】

大手クラウドベンダーはさまざまな「クラウドデータベース」を提供するようになった。Gartnerの調査結果を基に、クラウドデータベース市場が拡大する理由を探る。

2020年09月01日 05時00分 公開
[Kurt MarkoTechTarget]

 主要クラウドベンダーはユーザー企業の需要に応えるために、データベース管理システム(DBMS)をクラウドサービスとして利用できる「クラウドデータベース」を複数種類、提供している。IT担当者は、自社で利用できる可能性がある、さまざまなクラウドデータベースを知っておく必要がある。

 本連載は、クラウドデータベース市場を概観した上で、自社のニーズに適したクラウドデータベースを選ぶために必要な手順を紹介する。

クラウドデータベースがDBMS市場を席巻

 調査会社Gartnerの予想では、2022年までに全世界のDBMSの75%が、クラウドサービス側で稼働する見通しだ。この数字は、同社の顧客からの問い合わせに基づく。同社がまとめたDBMS市場の売上高別シェアランキングで、2013年に7位だったAWSは、2019年には3位に上昇した。

 実際にGartnerのデータベースアナリストに寄せられる問い合わせの大半は、クラウドデータベースに関係しているという。オンプレミスのDBMSと比べて、クラウドデータベースは拡張性が高く、革新的なアプリケーションの開発と提供により適している。

 Gartnerの推計によると、2018年のクラウドデータベースの売上高は、同年のDBMSソフトウェアおよびサービス売上高全体の68%を占めていた。その大部分はAWSとMicrosoftの売上高だった。


 第2回は、クラウドデータベース選定時の評価ポイントを説明する。

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