調査会社GartnerはRPA市場の大幅成長を予想している。ITリーダーがRPAのメリットを認識し始めたことが、その背景にある。具体的にどのようなメリットがあるのか。
信用組合サービス企業のPSCUは、自組織の発展に向けた取り組みを後押しする手段として「RPA」(ロボティックプロセスオートメーション)に注目した。PSCUは戦略的なRPA導入計画を立案し、自動化とコンサルティング機能を提供するソフトウェアとしてNICEのRPA製品を採用した。
PSCUが業務にRPA製品のソフトウェアロボットを初めて利用したのは2019年9月のことだ。現在は4つの事務処理をソフトウェアロボットで自動化している。同社は、ソフトウェアロボットを適用できそうな業務の候補をリスト化している。
「RPAは当社の規模拡大を支えるだけでなく、他にもメリットを生み出している」。PSCUのRPAセンターオブエクセレンス部門でマネジャーを務めるモリー・ウォーカー氏はこう語る。
どの業界の企業でも自動化が重要な技術になってきたのは明らかだ。全世界の大手企業の90%が2022年までに何らかの形でRPAを導入する、と調査会社Gartnerは予測している。
ビジネスリーダーやビジネスアドバイザーは、RPA導入のメリットがこの市場成長を後押ししているとみる。ただしRPA導入にはデメリットが潜んでいることも同時に指摘している。特に企業が自社で取り組んでいる自動化プロジェクトについて熟慮していない場合や、自動化プロジェクトが戦略的でない場合にデメリットが生じる。
最高情報責任者(CIO)をはじめとするITリーダーが挙げているRPAのメリットは次の8つだ。本稿はそのうち1つ目と2つ目を解説する。
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