「RPA」の8大メリットと5大デメリット【第1回】
いまさら聞けない「RPA」のメリット 「効率向上」「人的ミス低減」の効果は?
調査会社GartnerはRPA市場の大幅成長を予想している。ITリーダーがRPAのメリットを認識し始めたことが、その背景にある。具体的にどのようなメリットがあるのか。
信用組合サービス企業のPSCUは、自組織の発展に向けた取り組みを後押しする手段として「RPA」(ロボティックプロセスオートメーション)に注目した。PSCUは戦略的なRPA導入計画を立案し、自動化とコンサルティング機能を提供するソフトウェアとしてNICEのRPA製品を採用した。
PSCUが業務にRPA製品のソフトウェアロボットを初めて利用したのは2019年9月のことだ。現在は4つの事務処理をソフトウェアロボットで自動化している。同社は、ソフトウェアロボットを適用できそうな業務の候補をリスト化している。
「RPAは当社の規模拡大を支えるだけでなく、他にもメリットを生み出している」。PSCUのRPAセンターオブエクセレンス部門でマネジャーを務めるモリー・ウォーカー氏はこう語る。
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急成長するRPA市場
どの業界の企業でも自動化が重要な技術になってきたのは明らかだ。全世界の大手企業の90%が2022年までに何らかの形でRPAを導入する、と調査会社Gartnerは予測している。
ビジネスリーダーやビジネスアドバイザーは、RPA導入のメリットがこの市場成長を後押ししているとみる。ただしRPA導入にはデメリットが潜んでいることも同時に指摘している。特に企業が自社で取り組んでいる自動化プロジェクトについて熟慮していない場合や、自動化プロジェクトが戦略的でない場合にデメリットが生じる。
最高情報責任者(CIO)をはじめとするITリーダーが挙げているRPAのメリットは次の8つだ。本稿はそのうち1つ目と2つ目を解説する。
- 効率向上
- 人的ミスの低減
- ビジネススピードの向上
- マンパワーの有効活用
- 従業員の貢献度向上
- 顧客満足度の向上
- プロセスの標準化
- 事業継続計画(BCP)実現の支援
RPAのメリット1.効率向上
RPAは人の労働者よりも迅速に作業を遂行でき、コストも抑えられる。そのためRPA製品のソフトウェアロボットと人の労働者が同じ時間をかけて作業する場合、ソフトウェアロボットならば人の労働者を新規雇用するよりも低いコストで作業をこなすことができ、生産性の向上を見込める。
「これはソフトウェアロボットの働き方の特性だ」と、コンサルティング会社ProtivitiでサプライチェーンソリューションズプラクティスのマネージングディレクターとRPAリードを務めるトニー・アベル氏は述べる。休息を必要とする人とは違って、コンピュータのプログラムであるソフトウェアロボットは年中無休24時間態勢で稼働できる。「働き方に関して人がソフトウェアロボットと張り合うのは難しい」とアベル氏は言い切る。
RPAのメリット2.人的ミスの低減
コンピュータは原則として指示通りに作業する。少なくとも「コンピュータは人ほど多くの間違いを犯さない」とアベル氏は説明する。RPA製品のソフトウェアロボットには総合的な監査記録が残るため、どのような処理をいつ実行したのかを確認することも可能だ。
第2回は、RPAのメリットのうち3つ目と4つ目を解説する。
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