HDDとSSDの戦いが激化し、大きく変化しつつあるストレージ市場。今後はどうなるのか。ストレージベンダーPure Storageの大容量SSD戦略を軸に、市場動向を考える。
大容量SSDの開発が進む中、「HDD不要論」が活発になっている。ストレージベンダーPure Storageは「HDDは市場から消える」と断言する。果たしてどうなるのか。
そう遠くない将来にHDDがストレージ市場から消えるというPure Storageの予測には、どのような根拠があるのか。そのヒントは「過去」にある。これまでもレコード盤がCDに変わったり、VHS(ビデオテープ)がDVDに変わったりしてきたように、ストレージにもさまざまな変化が起きる。その変化に適応できず、競争力を失うストレージベンダーが今後出てくる可能性がある。
ストレージベンダー各社は、大容量SSDの開発に動いている。そうした中でPure Storageは、大容量SSDの開発力に関して圧倒的な自信を見せ、競合他社が同社に追い付けないと主張する。今後、有力なストレージベンダーとして何社が生き残るのか。Pure Storageは「2028年までにHDDがなくなる」と予測している。これを前提にすると、HDDから大容量SSDへのシフトに取り組まないストレージベンダーは、生き残れない可能性がある。
2023年の現時点で最終的にどうなるのかは、断言できない。ただし、ストレージ市場が劇的に変わり、ストレージベンダーも変わらなければならないのは確実だ。
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