レガシーシステムを稼働させ続けているのは、なぜなのか。その問いに対する明確な答えが思い浮かばないとすれば、それはレガシーシステムの“真実”が見えていない可能性がある。
刷新を先延ばしにし、レガシーシステムを使い続けている企業は珍しくない。その背景にはレガシーシステムに対する、さまざまな誤解や見落としが存在する。それは何なのか。企業がレガシーシステムを使い続ける6つの理由のうち、5つ目と6つ目を紹介する。
企業の経営陣は総じて、レガシーシステムが自社のDX(デジタルトランスフォーメーション)の妨げになっていることを認識している。一方でレガシーシステムの維持に掛かるコスト(TCO)を正確に把握できている経営陣は、決して多くはない。
IT調査会社Info-Tech Research Groupのプリンシパルリサーチディレクター、スニール・ゲイ氏によれば、経営陣は通常、利益や顧客満足度を基準に判断を下す。コストが分からなければ、レガシーシステムを維持することによる損失が見えない。その結果、レガシーシステムを刷新するモチベーションが生まれにくくなる。
企業はレガシーシステムに関連するリスクを見過ごしたり、過小評価したりすることがある。レガシーシステムがビジネスにもたらすリスクを十分に検討していない経営陣は、レガシーシステムが正しく機能していることを確認するだけで、取りあえず安堵(あんど)してしまう。
レガシーシステムは“なくせないシステム”、つまり企業の根幹を支えるシステムであることが珍しくない。こうしたレガシーシステムに問題が生じた場合、事業継続の危機が生じる可能性がある。
米国TechTargetの豊富な記事の中から、さまざまな業種や職種に関する動向やビジネスノウハウなどを厳選してお届けします。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.
AIの進化が加速する「プラットフォームビジネス」とは?
マーケットプレイス構築を支援するMiraklが日本で初のイベントを開催し、新たな成長戦略...
「マーケティングオートメーション」 国内売れ筋TOP10(2024年12月)
今週は、マーケティングオートメーション(MA)ツールの売れ筋TOP10を紹介します。
2024年の消費者購買行動変化 「日本酒」に注目してみると……
2023年と比較して2024年の消費者の購買行動にはどのような変化があったのか。カタリナマ...