ネットワーク用語を正しく理解する
「ブロードバンドとWi-Fiは同じ」は誤解 両者の違いは
ネットワーク用語の「ブロードバンド」と「Wi-Fi」が指すものは全く違うが、両者を同じものとして理解している人もいる。そもそも両者はどう違うのか。両者を混同している人に、違いを正しく教えるには。
ネットワーク分野を専門としない人は「ブロードバンド」と「Wi-Fi」を同じ意味で使うことがある。この2つはいずれもネットワーク用語だという点は共通しているが、指しているものは大きく異なる。
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「Wi-Fi」を正しく理解するためには
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最新版「Wi-Fi 6」についての注意点
ブロードバンドとWi-Fiの違いを十分に理解していない人は、会社でインターネット障害が起きた際、どちらの言葉を使えばいいのかが分からず混乱しやすい。こうした混乱の例を挙げよう。
ブロードバンドとWi-Fiを混同している人にありがちな“あの誤解”
例えばインターネット接続が切れたり、不安定になったりすると「Wi-Fiがダウンした」とネットワーク管理者に伝える人がいる。インターネットに接続できなくても、無線LANクライアントと無線LANアクセスポイント(AP)の間のデータのやりとりには問題がなく、会社のLAN内にあるアプリケーションやファイルへのアクセスもできることがある。その場合に問題が生じているのは、インターネット接続のための回線だ。つまり、この場合は一般的には「ブロードバンドがダウンした」が正しい言い方になる。
現在、企業はインターネット経由でアクセスするクラウドサービスを使って、業務に必要なアプリケーションやデータを管理している。そのためブロードバンドもWi-Fiも、障害が発生すれば、アプリケーションやデータへのアクセスに影響を及ぼしかねない。だからこそ両方の用語を正しく使い分けることが、ネットワークトラブルを迅速に解決するための鍵となる。
「ブロードバンド」とは
ブロードバンドは、主にインターネット接続を目的とした回線だ。「インターネットブロードバンド」と呼ばれることもある。インターネットサービスプロバイダー(ISP)はさまざまな方法を使い、家庭や企業にブロードバンドを提供している。
ISPは基本的に有線接続のブロードバンドを提供するが、無線接続のブロードバンドを提供することもある。ブロードバンドの例としては、銅線のアナログ回線を使ったDSL(デジタル加入者線)や光回線、4G(第4世代移動通信システム)、5G(第5世代移動通信システム)、衛星ブロードバンドなどがある。
「Wi-Fi」とは
Wi-Fiは、標準化団体IEEE(米電気電子技術者協会)が定める無線LAN規格群「IEEE 802.11」の別名だ。IEEE 802.11を分かりやすくしたブランド名として、業界団体Wi-Fi Allianceが付けた。Wi-Fi Allianceは、IEEE 802.11に基づく相互運用性を認定した無線LAN製品に対して、Wi-Fiの名称や「Wi-Fi CERTIFIED」ロゴの使用を許可する。
現在までの主な無線LAN規格には「IEEE 802.11b」「IEEE 802.11n」「IEEE 802.11ac」「IEEE 802.11ax」などがある。最近ではWi-Fi AllianceがIEEE 802.11axを「Wi-Fi 6」と呼ぶようになったことを受け、ユーザーの間ではIEEE 802.11nを「Wi-Fi 4」、IEEE 802.11acを「Wi-Fi 5」といった具合に、無線LAN規格名を、世代を表す番号を付けたシンプルな名称に置き換えることが広がっている。
企業は無線LANを構築するために、社内の至る所にAPを設置している。最近のノートPCやタブレットはAPと通信が可能なチップやアンテナを搭載し、1つ以上の無線LAN規格に準拠している。そのためユーザーはLANケーブルなどの有線接続手段を使わず、端末内蔵のチップを活用して無線LAN経由で会社のLANに入ることができる。
上記の比較を踏まえ、かいつまんで言えば、ブロードバンドは「会社のネットワークとインターネットを接続する」もの。それに対してWi-Fiは「ユーザーと会社のネットワークを接続する」ものだと言える。
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