読者の関心を最も集めたのは、米Appleの「iPad」か、それとも米Microsoftの「Surface」か。2014年のスマートデバイス関連の検索キーワードランキングを紹介します。
検索エンジンからTechTargetジャパン記事へのアクセスについて、入力されていた検索キーワードを一覧にし、スマートモバイル分野の製品名や、「タブレット」「モバイル」といった語句を含む検索キーワードをスマートモバイル関連としてピックアップ。上位10件の検索キーワードからランキングを作成しました。
2014年に最も検索されたスマートモバイル関連のキーワード上位10件を上に示しました。1位に輝いたのは米Appleのタブレット「iPad」でした。この検索数には、7位につけたiPadの小型版「iPad mini」は含んでおらず、iPadシリーズへの注目度はいまだに高いことを示した形です。定期的に新バージョンが登場するiPad。2014年も「iPad Air 2」「iPad mini 3」の登場に伴い、TechTargetジャパンでも発売前から関連記事を掲載してきました。さらに4位にはスマートフォンの「iPhone」が入るなど、iOS端末への関心の高さを示す結果となりました。
2013年の検索キーワードランキングでは1位だった米Microsoftの「Surface」は2位となり、iPadに首位の座を明け渡した形です。とはいえ、1台でタブレットとノートPCの役割を兼ね備え、基本性能が高いSurfaceへの関心は高く、検索数は主要なWindowsタブレットの中では群を抜いています。TechTargetジャパンでも、2014年にはレビューや事例などでSurfaceシリーズの話題を数多く取り上げました。
3位にランクインしたのは、こちらもWindows関連の「Windows 9/Windows 10」でした。“Windows 9”といわれていた次期Windowsは、正式名称が「Windows 10」になることが判明し、話題となりました。今まで「Windows Phone」が担っていたスマートフォンOSとしての利用も見込まれるなど、単なるバージョンアップとはいえないWindows 10。2015年後半とみられる発売に向けて、2015年も多くの関心が寄せられそうです。一方、現状の最新版である「Windows 8/8.1」も5位につけ、企業端末におけるWindowsの存在感の高さを示しました。
iOSやWindowsと並ぶスマートデバイスの主要OSである、米Googleの「Android」が8位につけました。最新版の「Android 5.0(Lollipop)」が登場するなど話題が多かったAndroidですが、Androidそのものより多く検索されたのが、正規の使用法や管理から逃れる目的でAndroid端末の管理者権限を取得する「root化」でした。Android端末では、フォント変更といったカスタマイズのためにroot化が必要になるケースもあります。ただし、root化したAndroid端末にマルウェアが感染すると、OSやデバイスの深い部分に影響が与えられるようになるといわれており、root化を禁止したいという企業も少なくないはずです。
スマートデバイスで欠かせないのが無線通信手段です。9位には第5世代移動体通信システムの「5G」、10位には“ギガビット無線LAN”ともいわれる無線LAN規格「IEEE 802.11ac」と、最新の無線通信技術が入りました。「LTE-Advanced」をはじめとする第4世代移動体通信システム(4G)は、2015年春にも実用化される見込みです。そのさらに次世代に当たる5Gが現時点でこれだけ注目されているのは、飽くなき高速通信ニーズの現れだといえるでしょう。
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