TechTargetジャパンの専門メディア「ネットワーク」で2015年にアクセスが多かった記事から企業規模や職種の違いでどのような傾向があるのかを調べてみました。
期間中(2015年1月〜11月)に掲載した専門メディア「ネットワーク」掲載記事について、同期間中のページビュー上位10記事をピックアップしました。
2015年のネットワークチャネル掲載記事で最もアクセスが多かったのは、電子メールの専用アプリが消滅しつつある現状を紹介した「電子メールは死なず、ただ消え去るのみ」でした。10月中旬掲載にもかかわらず、多くのユーザーが利用するコミュニケーションを取り上げた記事だった故にアクセス数も多くなったようです。コミュニケーションツールとしての電子メールはなくなりませんが、独立したアプリケーションは、その機能を他のカテゴリーのアプリに移してなくなるだろうという予測と将来の姿を紹介しています。
また、上位20位までに入った記事の傾向を調べてみると、社会問題となっているネットバンキングの不正送金やPayPalが注目するセキュリティ技術から、2015年に登場したWindows 10に関連した“パスワード不要”の新機能、そして、社内ファイアウォールに次世代ファイアウォール、SSLの脆弱性問題「POODLE」にマルウェア、標準型攻撃の傾向、SSL/TLSの解説などなど、セキュリティに関連した記事が11本と半数以上を占めています。
その他にアクセスが多いカテゴリーでは、無線LAN関連記事を挙げることができます。最新規格「IEEE802.11ac」や無線LANのパフォーマンスやセキュリティに対する疑問、そして、無線LAN導入に苦労する教育機関の現場を紹介する記事に多くの読者が関心を示しました。また、SSD(ソリッドステートドライブ)のパフォーマンスやバックアップソフトの使い方に関するTips、そして、無線LANの新規格対策やSSDの性能に対する疑問なども多く読まれているようです。
企業が利用するネットワークでは、その事業規模によって大きく変わってきます。そのことは、同じネットワークを取り上げる記事でも、興味関心を示す内容に違いが出てくるのでしょうか。そこで、年間アクセスランキングを年商1000億円以上の企業に所属するTechTargetジャパン会員と年商5億円以上1000億円未満の中堅・中小企業に所属するTechTargetジャパン会員とで比較し、その違いから事業規模によって異なるネットワーク関連の話題を確認してみます。
まず、大企業所属会員と中堅・中小企業所属会員それぞれのランキングを見てみましょう。
それぞれのランキングにおける相違傾向をみるため、年間アクセスのシェアを1%以上確保している記事(アクセスランキングで上位30位相当)で、それぞれのランキングにおけるシェアの違いを比べ、その差が大きいもの(大規模企業所属会員と中規模・中小規模会員とで関心の度合いが異なった記事)その差がほとんどないもの(大規模企業所属会員と中規模・中小規模所属会員ともに関心を示した記事)を並べてみます。
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