2021年09月27日 05時00分 公開
特集/連載

ZoomなどのWeb会議が不調な人はまず「帯域幅」を確認すべし「Web会議」と「ビデオ通話」の帯域幅【前編】

テレワークを快適にするには「Zoom」などWeb会議ツールの快適な利用が欠かせない。帯域幅のようなWeb会議の要件は、求めるビデオ通話の質によって異なる。基本を知っておこう。

[Irwin Lazar,TechTarget]

 テレワークへの急激な転換で、企業におけるWeb会議の利用機会は急速に広がっている。調査会社Metrigyが2021年1月に発表した調査結果「Workplace Collaboration: 2021-22」によると、企業の約82%が会議の全てまたは大半をWeb会議で実施するようになり、約87%が「Web会議は業務に不可欠または重要な技術だ」と回答した。調査対象は世界のユーザー企業476社だ。

 オフィスワーカーとテレワーカーのWeb会議利用が増えれば、Web会議品質に対する要求も高まる。Web会議にはどれくらいの帯域幅(通信路容量)を用意すればいいのか。前提としてビデオ通話の品質(安定性や音質など)と帯域幅の関係が重要だ。

「Zoom」などのWeb会議に必要な帯域幅

 Web会議ツールはコーデック(圧縮や復元の処理)などの技術によって、それほど広い帯域幅を使えないエンドユーザーでもWeb会議を利用できるようにしている。ただしビデオ通話を高品質にするには、そのための帯域幅を確保する必要がある。

 「Zoom」は1対1のビデオ通話に推奨する帯域幅を次のように提示している。

  • 高品質ビデオ:600Kbps
  • 720pHDビデオ:1.2Mbps
  • 1080pHDビデオ:上り3.8Mbps、下り3.0Mbps

注:「p」はプログレッシブ(順次走査)の略で映像の単位、「HD」は高解像度の略称。

 Zoomのグループビデオ通話は、次の通り1対1よりも要件が高くなる。

  • 高品質ビデオ:上り1.0Mbps、下り600Kbps
  • 720pHDビデオ:上り2.6Mbps、下り1.8Mbps
  • 1080pHDビデオ:上り3.8Mbps、下り3.0Mbps

 「Cisco Webex」や「Microsoft Teams」などのWeb会議ツールにも、それぞれ同じような帯域幅要件がある。

 電話ケーブルや光ファイバーを使った高速のインターネット接続サービスを利用していれば、こうした要件を容易に満たすことができる。ただし使用可能な帯域幅だけでなく、音声とビデオに影響する他の要因も考慮しなければならない。動画ストリーミングやオンラインゲームなど他のサービスがWeb会議と帯域幅を奪い合ったり、干渉を起こしたりする可能性もある。

TechTarget発 先取りITトレンド

米国TechTargetの豊富な記事の中から、最新技術解説や注目分野の製品比較、海外企業のIT製品導入事例などを厳選してお届けします。

ITmedia マーケティング新着記事

news158.jpg

「リベンジ消費」は限定的、コロナ禍以前の状態に完全に戻ると考える人はわずか25%――野村総合研究所調査
コロナ禍が収束した場合の生活者の消費価値観や生活行動はどうなるのか。野村総合研究所...

news176.jpg

Teslaが成長率1位、LVMHグループ5ブランドがランクイン 「Best Global Brands 2021」
毎年恒例の世界のブランド価値評価ランキング。首位のAppleから10位のDisneyまでは前年と...

news056.jpg

「巣ごもり消費」で選ばれるブランドになる「シャンパンタワー型コミュニケーション戦略」のすすめ
「巣ごもり消費」はPRをどう変えたのか。コロナ禍における需要喚起に有効なB2C向けの統合...