ネットワークはその規模や目的、構成によって種類がわかれている。「SAN」と「EPN」はあまり耳にする機会がないかもしれないが、ネットワーク担当者が知るべきネットワークだ。
企業のネットワーク担当者が扱うネットワークにはさまざまな種類がある。中には一部のネットワーク担当者しか耳にしたことがないような珍しいネットワークもある。
「SAN」(ストレージエリアネットワーク)はストレージ同士や、ストレージと外部のサーバおよびネットワークを相互接続するネットワークだ。
担当者は通常、SANに接続している各ストレージへのデータアクセスを、ストレージ管理ソフトウェアを介して制御できる。SANを扱う担当者には専門的なスキルが必要となるが、担当者がスキルを身に付ければストレージを一元管理して、パフォーマンスを向上できる。
「EPN」(エンタープライズプライベートネットワーク)は企業がプライベートに所有し、運用するネットワーク構成を指す。EPNは基本的に自社のリソースを高速かつ安全に共有するために構築して運用する。代表的なEPNを構築する手段としては、2つの拠点間を物理的に接続する回線である「専用線」や、専用船およびVPNを使って外部からのアクセスを制限する「閉域網」がある。
ネットワークにはさまざまな種類やトポロジーがあり、本連載で紹介した以外のネットワークもある。これほど選択肢が多いと、ネットワーク担当者は自社に最適な設計について迷うかもしれない。だが、簡単な答えはない。ビジネス要件やネットワーク内のアプリケーション、システムの目的によって最適なネットワークは異なる。
ネットワーク担当者は構成すべきネットワークの種類を決める前に、以下の点をまず明確にする必要がある。
これらの答えが固まったら、導入するネットワークや接続の種類を選べるようになるだろう。
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