紙カルテのワークフローを残したまま電子カルテを利用しようとすると、結果的には二度手間が生まれがちだ。電子カルテの「ITならではのメリット」を正しく理解する必要がある。
第102回北米放射線学会(RSNA 2016)では、画像診断における人工知能(AI)と機械学習の導入や、放射線医学分野におけるクラウドや遠隔医療の応用といった技術テーマが注目を集めていた。
医療現場でIT製品の導入を進めようとすると、スタッフから否定的な意見が上がることが少なくない。この「IT化への恐怖」の根源は何だろうか。
専門性の高い情報を扱い、医薬品の適正使用を促すサイクルを構築するMR(医薬情報担当者)の業務には、データ分析やデジタルマーケティング技術の活用が大きな効果をもたらす可能性がある。
次期トランプ政権の下で米国の医療ITの将来はどうなるのか。医療ITの専門家が先行きを展望し、医療ITが果たすべき役割をあらためて解説する。
「ランサムウェア」の被害は増えているが、身代金を支払わない企業が大半を占めていることが、2016年8月に実施されたOsterman Researchの調査で判明した。ランサムウェア攻撃に屈しないためにはどうすべきか。
身代金要求型マルウェア「ランサムウェア」の被害が増えている。一部の企業が身代金(ランサム)の支払を認めると、問題は世界規模で悪化するのだろうか。
医療分野では人工知能(AI)技術による診断支援や新薬開発といった用途に期待が寄せられている。しかし医療AIの普及には、医療保険制度を筆頭にクリアすべき課題がまだある。日本の医療AI開発の現状とは。
医療機関に対するランサムウェア攻撃は避けられないと考えたほうがよさそうだ。専門家によると、攻撃に対する多面的な防御措置とバックアップが医療機関を守る鍵になるという。
3Dプリンタが本格的なビジネスに進化している。「あらゆる物事に革命を起こそうとしている」といっても大げさに聞こえるかもしれない。だがそれは「積層造形」という分野で起きている最新の進歩を把握していないからだ。
薬事法改正により、単体プログラムだけで「医療機器」と認められるようになった。2016年4月1日に「医療機器プログラム」として保険適用を開始した第1号のアプリが「Join」だ。誕生の道のりを開発者に聞いた。
小売業や製造業、医療業界において「3Dプリント」が注目されている。それぞれの業界でどのように活用されているのか紹介する。
無線LANの通信速度の低下は、電波干渉、接続端末台数、何らかのボトルネックの存在に由来することがほとんどです。無線LAN接続の仕組みを基礎からおさらいして、問題の切り分け方と対処法を学びましょう。
医療機関は、従来の保護機能と高度な保護機能を組み合わせた3層アプローチにより、患者データをサイバー攻撃から保護することが可能だ。その3つの要素とは。
病院のビジネスインテリジェンス(BI)活用には多くの使いどころがある。データ分析によって患者の再入院の回数を減らしたり、スタッフやベッドを適切に割り当てたり、医療詐欺対策をしたり、といった効果が期待できる。
ブロックチェーン技術が金融分野で次第に存在感を示す中、多くの医療IT開発者もその利用を考えている。医療分野のブロックチェーン技術は、理論的構想の段階をとうに過ぎ、ビジネスになるという期待を集めている。
日医標準レセプトソフト(ORCA)と電子カルテの連係を筆頭に、医療IT業界にもAPIのサービス連係が普及しつつある。この仕組みは医療ITの普及と地域包括ケアシステムの実現を後押しするかもしれない。その理由は。
医療機関で使用する無線LANアクセスポイントは、「モバイル端末が接続できれば何でもいい」わけではありません。認証方式はどれを選ぶべきか、設置場所はどこがいいのか、ポイントをおさらいしましょう。
米国では、女性の医療IT担当者の賃金が同職の男性より少ない。過去10年で、この賃金格差は拡大している。HIMSS(病院情報管理システム学会)が行った男女間給与格差に関する長期研究の結果を紹介する。
医療現場のスタッフ指導の場面では、多忙のためにマニュアルを作れなかったり、そもそも使わなかったりするケースが多い。この医療現場ならではの課題の中に、システム開発のヒントが隠れているのではないだろうか。
医療業界でのIoT(モノのインターネット)は、在庫管理用テクノロジーとしての地位を確立しているが、今や患者満足度の向上でも活躍している。院内の位置情報把握や、生体情報の遠隔モニタリングなどだ。
「無線LANルーターを入れたのに思ったような通信速度が出ない」という医療現場の声を解決するには、ベンダー任せだけでは限界があるものです。まずは院内にあるルーターの数と設置場所を見直してみませんか。
3Dプリンティング用ソフトウェアの開発を手掛けるMaterialiseは、競合企業にも製品を販売して市場の拡大を目指している。同社CIOに、同社の戦略や3Dプリンティングの展望を聞いた。
医療の現場でモバイルデバイスの採用が着実に進んでいる。電子カルテや検査データへの閲覧性を高める環境を実現することで、医療の質の向上につなげるために、仮想化技術やモバイル技術をどう活用すればよいだろう。
EBM(根拠に基づく医療)へ移行するほど、医療機関ではクラウドストレージの需要が高まっていく。では何のデータを手元に残すべきか。事例から考察する。
ロボティックプロセスオートメーションを活用すれば、医療保険者と医療プロバイダーは人的要素を減らして請求処理をより効率的に行えるようになる。
タブレット対応の問診入力システムをはじめ、病院のさまざまな場面でクラウド技術が活躍している。電子カルテのトレンドもクラウド化だ。しかし、コストダウンだけを理由に選ぶのは注意が必要だ。
日本政府が2015年に発表した「医療等ID」構想。医療機関には患者の重要情報が今後ますます集まる。この状況に危機感を覚え、情報セキュリティ対策が急務と考えた東横恵愛病院が暗号化製品を選んだ理由とは。
エボラ出血熱の大流行に対する国際対応において、ある非営利団体は地域医療従事者が調査対象からデータを収集するためのモバイルアプリを活用した。
医療情報の電子保存の3原則としては「見読性」「真正性」「保存性」が長らく意識されてきた。だが情報セキュリティやe-文書法の要件と比べると重要な視点が欠けているのではないか、と筆者は説く。
命が関わる医療現場のIT活用においてシステムの処理速度は「命」にもかかわる問題だ。仮想環境の普及が進む医療システムにおいて、その生死を左右しかねないキーパーツがストレージだという。
病院のビジネスインテリジェンス(BI)活用には多くの使いどころがある。例えば予測分析を利用して、患者の再入院の回数を減らしたり、スタッフやベッドを適切に割り当てたりすることもできる。
医療機関において、予約調整、医療費請求、決済処理といった管理業務に医療用の「bot」を使うことで、さまざまな場面で業務負担が減り、人員のリソースを節約できるかもしれない。
タブレット端末の普及により、クラウド型電子カルテが広く使われ始めている。このように「いつでも」「どこでも」「誰でも」という3つの条件をクリアしたシステムが、在宅医療では普及するかもしれない。
遠隔地に医療サービスを提供するテレヘルスの課題はコストだ。HSCICが開発した「MediPi」は、Raspberry Piをベースとすることで大幅なコストダウンを実現。テレヘルス普及の原動力となるか?
医療現場のIT活用で注目のキーワードが「ポピュレーションヘルス」だ。現場の効率化を実現する新しいプラットフォームだが、購買担当者は限りある予算を別なものに振り向けようとしている。
データ分析は、医療詐欺対策に役立つ効果があることが証明されている。そして、その予防的手法は幅広い業界に恩恵をもたらす可能性がある。
ランサムウェアは、コンピュータシステムをフリーズさせ、復旧と引き換えに身代金を要求する不正プログラムだ。米国では春先から、ランサムウェアの被害に見舞われる病院が増えている。
「医師事務作業補助体制加算」の導入が医師の負担軽減に一定の効果が見られるというアンケート結果を受け、2016年度改定で同加算の見直しが行われる。具体的な変更点はどのようなものだろうか?
Appleの「iPhone」3200台を導入するなど、2015年からモバイル端末を中心としたIT環境を着々と構築している東京慈恵会医科大学。同大学が目指す医療ITのビジョンとは。
医療の現場ではモバイルデバイスの採用が着実に進んでいる。だが専門家によれば、まだ解決すべき課題もあるという。何がしたいのかを明確にし、効果的なデータ活用を実現すれば、医療の質の向上につながる。
CarePoint Healthは医療データ増大を見越し、ハイパーコンバージドシステムを導入した。ローカルSANの拡張とともに、クラウドストレージに医療データを移動してコストを削減した。
ゲノム解析や感染病の発生の検知など、医療・健康に関する大量の情報を有効活用しようという取り組みが進んでいる。この医療ビッグデータ分析に欠かせない法則、実際の成功事例を紹介する。
「医療に革命を起こそう」をテーマにした医療ハッカソン。医療現場が抱える課題解決に取り組んだ参加者たち。4回目となる今回は、話題のウェアラブル端末を活用するユニークなプロダクトが生まれた。
米連邦捜査局(FBI)とロサンゼルス市警は、ハリウッドの大病院が受けたランサムウェア攻撃の捜査に乗り出した。この攻撃によって病院では、過去の患者データにアクセスできない事態に陥った。
医療情報システムの効率のよい構築・運用のために必要な規格として標準化が進められている「Integrating the Healthcare Enterprise(IHE)」。今回は「眼科ドメイン」における日本IHE協会の取り組みを紹介する。
中小規模病院と既存の診療所における電子カルテ普及率は3割程度にとどまっている。なぜ普及が遅れているのか。その理由を考察する。
救命救急現場の今後は、「ドローン」をはじめとするITの活用でどう変わるのか? 救命救急士の育成にITを生かす、国際医療福祉専門学校の小澤貴裕氏が説明します。
救命救急士の育成にITを生かす、国際医療福祉専門学校の救急救命学科。IT導入に至ったいきさつとは? 同学科でIT活用を推進する学科主任の小澤貴裕氏が明かします。